第六幕その九
[8]前話 [2]次話
「皆お菓子が大好きだけれど」
「時代によって味が違っていて」
「文明の進歩の証でもありますね」
「そうした一面もあるんですね」
「そう考えると深いですね」
「それもとても」
「そうなのよ、だからね」
それでというのです。
「私達もお菓子は食べつつ確かめているのよ」
「何気ない様な身近なものでもね」
かかしも言いました。
「そこにあるものは深い場合が多いよ」
「全くだね」
樵はかかしのその言葉に頷きました。
「お菓子だってそうだね」
「僕達は食べないけれどね」
「それでもね」
「そこにあるものは大きいね」
「文明の進歩のパラメーターでもあるよ」
こうかかしに言いました。
「その実は」
「そうだね、そういえばね」
「そういえば?」
「いや、僕の身体を磨く油も」
「ああ、昔と今じゃね」
「品質が違うよ」
そうだというのです。
「これがね」
「そうだね、僕の藁だってね」
「違うね」
「そうだね」
本当にというのです。
「昔と今だと」
「藁を切る鎌にしても」
「今のものはね」
「昔より切れて」
そうであってというのです。
「そして保存技術もね」
「今の方がいいね」
「ずっとね」
まさにというのです。
「そうだよ、洗濯だってね」
「君自身のね」
「洗濯機が出来て」
「そうそう、楽に出来る様になったね」
「いい洗剤を使って」
昔よりもというのです。
「そしてね」
「そのうえで奇麗になるね」
「そうなっているよ」
「全くだね」
「昔は洗濯もね」
「重労働だったね」
そうだったというのです。
「中々の」
「洗濯機なんてなかったからね」
「洗濯機の存在は大きいね」
「楽にだよ」
こう言っていいまでにというのです。
「洗濯出来る様になったよ、乾燥だってね」
「干すだけなくてね」
「乾燥機もあるからね」
今はというのです。
「そちらもだよ」
「楽になったね」
「そうなったよ」
「そうです、洗濯もです」
ジュディもまさにと言ってきました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ