第七百七十四話 苺風呂その二
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「柚子や菖蒲もね」
「あるのね」
「そう、本当に日替わりでね」
それでというのだ。
「替わるのよ」
「色々なお風呂に」
「それで今日は苺風呂で」
そうであってというのだ。
「この色と香りよ」
「いいわね」
「香水みたいね」
アロアはにこりと笑って言った。
「苺の」
「苺の香水?」
「そうした香りの香水もあるでしょ」
「香水も色々で」
「それでね」
そうであってというのだ。
「中にはね」
「苺の香水もあって」
「それでね」
そうであってというのだ。
「それみたいね」
「この苺風呂は」
「そう思ったのよ」
彰子に微笑んで話した。
「入ってみてね」
「そうなのね、言われてみるとね」
「そうなのね」
「そう、それでね」
「それで?」
「今日私達苺の香りがね」
それがというのだ。
「身に着いたわね」
「そう思うと嬉しいわね」
彰子もそう言われてにこりと笑って頷いた。
「確かに」
「そうでしょ」
「ええ、じゃあこのままね」
「暫くこのお風呂に入りましょう」
「そうしたらいいわね」
「他のお風呂も楽しむけれど」
それでもというのだ。
「今はね」
「苺風呂楽しむのね」
「そうしましょう」
こう話して三人で苺風呂に入り熱くなると出て水風呂に入ってまた身体を冷やして普通の風呂にも入り。
露天風呂にも入った、ここで彰子は言った。
「そう、この露天風呂がね」
「欠かせないのよね」
「日本あとね」
こうアンネットに話した、それも笑顔で。
「やっぱりね」
「日本人本当に露天風呂好きよね」
「そうなのよ」
「日本のスーパー銭湯には絶対にあるわね」
「むしろないとね」
そうであると、というのだ。
「何か違う」
「そう思うのね」
「そうなの」
「日本だとね」
スーパー遷都にはというのだ。
「欠かせないわ」
「ないとおかしい」
「そこまでのね」
彰子は笑って話した。
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