コネクト〜ニナ、シェリド公太子〜
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………さすが血は争えませんね。帝都のマクダエル家に倣うのもまた一興なのでは?」
アニエスのある人物が”黒芒街”の存在を許している事についての推測を知ったキンケイドは目を丸くした後感心した様子である提案をした。
「っ…………失礼します、お休みなさい…………!」
(なるほど…………ヴァンの言う通り、確かに”鬼畜眼鏡”ですね。)
キンケイドの提案に怒りを抱いたのか若干怒った様子で答えたアニエスは寮の中へと入り、その様子を見守っていたメイヴィスレインはジト目でキンケイドを見つめていた。
「まあアニエスさん…………!こんな時間まで――――――門限ギリギリですよ!」
「す、すみませんっ、遅くなってしまい…………」
「フフ、いじめすぎたか。エレイン相手といい悪い癖だな…………まああの馬鹿よりはマシだろうが。」
寮から聞こえてくる寮母とアニエスの会話に苦笑を浮かべたキンケイドはふと寮のある一角を見つめた。
「今回はギルドも当てにはできん上場所が場所だ。…………後で”南”もそうだが”中央”からも何らかの干渉があるかもしれないが、やはり別の手も打っておくか。」
寮のある一角を見つめながら独り言を呟いたキンケイドはその場から立ち去り
「…………ふう、食えないお兄さんね。でも、これも女神達のお導きかしら?そろそろ自分の目で確かめろっていう。後輩たちの引率や”本国”からの指示でこのカルバードに留学している”真の理由”もあるけど…………ふふ、お茶会以上に忙しくなりそうね。あら?」
キンケイドが見つめていた寮のある一角の内部側にいたレンは溜息を吐いた後今後の予定を考え、静かな笑みを浮かべているとレンのザイファに通信音が聞こえてきた。
「――――――ふふ、”名目上は単なる留学中である今の私”に連絡なんて珍しいわね、サフィナお姉様――――――いえ、”サフィナ総督閣下”と呼んだ方がいいかしら?」
そして通信を開始したレンは意味ありげな笑みを浮かべて通信相手と何らかの会話をし始めた――――――
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