【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第7章】アウグスタ王国の王都ティレニア。
【第7節】はやて、暴走。コスプレ祭り!
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
実のところ、シグナムのドレスは胸元も大きく開き、背中に至っては「ほぼ丸見え」になっています。
カナタ《素肌率って。(笑)》
ツバサ《確かに、胴体だけでも三割どころではありませんね。(苦笑)》
やがて、はやては真顔に戻って、念のために服装規定や「ローゼンでは禁止されている服装や配色」などについてもガイウス王に尋ねました。
「ベルカからの客人に対して、あまり細かいことを言うつもりもありませんが……過剰な露出はお控えいただければと思います。正直なところ、私どもの基準で言うと、そちらの女性の真っ赤なドレスはかなりギリギリです。
あとは……あくまでも宴の席ですので、無彩色は御遠慮ください。ローゼンでは古来、純白や漆黒は、とても宗教的な意味合いが強い色とされているのです」
おそらくは、ミッドにおける婚礼衣装や喪服などと似たような感覚なのでしょう。はやてはそう理解して、ガイウス王の言葉に大きくうなずきました。
「解りました。それでは、すでに地上に降りとる18名に関しては、着替えのために今から一度、全員をこちらに引き戻したいのですが、それは構いませんか?」
ガイウス王が『はい。どうぞ』とうなずくと、次の瞬間、アティア王女は何やら不安そうな表情でこう問い返して来ました。
「あの! その『18名』と言うのは、アインハルト様も含めた人数なのでしょうか?」
どうやら、彼女は今、『隣にアインハルトがいてくれないと心細い』といった心境のようです。
「いえ。アインハルトを除いた他の者たちが、全員で18名です」
そう言ってアティア王女を安心させたところで、はやてはまた相手を切り替えて、こう言葉を続けました。
「済まんが、アインハルト。私らが着替えてそちらへ上陸するまでの間、王様や王女様たちにいろいろと説明しておいてくれるか?」
「解りました」
アインハルトはすでにローゼンの暦で丸一か月、18日間もこの王宮に滞在しています。当然ながら、現地の言葉にもだいぶ慣れて、王族ともいろいろと普通に会話ができる状況になっていました。
「それでは、陛下。私らも、なるべくお待たせしないように急ぎますので、もうしばらくお待ちください」
「ああ。いえ、こちらも急がせてはおりますが、宴の準備に、あと2〜3刻はかかると思いますので、できれば、それに合わせてお越しください」
「では、係の人たちをあまり急かしてもいけませんので……『今からちょうど3刻後に、私らを含めた総員27名が転送でそのガゼボの付近に上陸する』ということで構いませんか?」
「解りました。アインハルト殿まで含めれば、総勢は28名ですね。どうぞ、その線でよろしくお願
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ