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Fate/WizarDragonknight
子守り
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も待って!」

 ハルトが二人の腕を掴む。同時に、二人の目と鼻の先に、デイダラの鳥たちが降下、爆発。
 爆風に煽られながら、ハルトは背後に回した二人へ警告する。

「今はコウスケに任せて! 動かないで!」
「でも、ひながっ!」

 祐太がハルトへ訴えるような目線を投げる。
 だが、目の前で爆発物を操る能力者たちは、巻き込んだ一般人のことなど意に介さない。

「芸術は爆発だ!」

 デイダラは更に爆発する鳥の数を増やしていく。彼が乗る鳥が動けば、その軌跡に無数の白い爆弾が散布されていく。

『フレイム シューティングストライク』

 ハルトはルビーを読み込ませたウィザーソードガンで発砲。
 ドラゴンの形をした炎の弾丸が、いくつもの生きる爆発物を飲み込んでいく。それは、偶然斜線上にいたデイダラへ迫っていく。

「おおっと……」

 炎の弾丸に気付いたデイダラはその場を飛び退く。シューティングストライクは、そのまま彼が乗り物として利用していた鳥に命中、爆発して消えていく。
 着地したデイダラは、爆発した鳥を見上げ、「ほう……」と感嘆の息を吐く。

「いい爆発じゃねえかウィザード。アートって奴、分かりそうじゃねえか、うん」
「ウィザード?」

 香子がその名前に疑問符を浮かべる。
 だが、彼女の疑問に答えることなく、ハルトはすでに発生させたベルトのハンドオーサーを起動させる。

「冗談でしょ。いい加減それを辞めないと、本気で倒すよ」
『シャバドゥビダッチヘンシーン シャバドゥビダッチヘンシーン』

 ウィザードライバーの詠唱。知らぬ者からすれば、それが呪文のためのプロセスだと知る由もない。
 ハルトはそのまま、左手に付けたルビーの指輪、その飾りを下ろす。

「変身!」
『フレイム ドラゴン』

 赤い魔法陣がハルトを通過。すると、魔法陣を通じ、赤いドラゴンの幻影が出現した。

『ボー ボー ボーボーボー』

 ハルトの体を回転し、その姿はウィザード フレイムドラゴンへと変わっていく。
 デイダラは、ウィザードの深紅の姿を見て「ほう」と感嘆する。

「前に比べて、チャクラの量が膨大になってるじゃねえか、うん」
「……どうも。一応確認しておくけど、戦いを止める気は……」
「芸術家に創作を止めろってか? そいつは死ねって言ってるようなもんだな、うん!」
「……お前の芸術は、芸術じゃないよ」
「センスのねえ奴には、何も分からねえよ。うん」

 ウィザードは剣を構え。
 デイダラは、そんなウィザードへ粘土を放ったのだ。



「おい、平気か?」

 コウスケは抱きかかえたひなを地面に下ろす。
 爆風によって宙を舞ったひなだが、彼女はやはり自身の危機を理解し
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