【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第7章】アウグスタ王国の王都ティレニア。
【第2節】ローゼン上陸部隊の部隊編成。
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
っても、いきなり司令官が捕まってしまう訳にはいきませんし……」
シグナム「そうだな、リイン。それは適切な判断だったと思うぞ」
ジェレミス「転送の瞬間は目撃されていないはずですが、一本道の路地に入って、すぐに姿を消してしまった訳ですから……相当に怪しまれているだろうと思います」
はやて「小隊の指揮は一旦、ヴィータに任せて来たけど……なんや、私、潜入捜査の一つもマトモにできへんのかと思うと、ちょぉ落ち込むわあ。小児の頃には、ちゃんとできとったはずなんやけどなあ。(溜め息)」
アギト「いや。それは多分、マイスターのせいじゃないですよ。きっと他に何か理由が……」
リイン「推測になりますけど、『あの都には、はやてちゃんの「そっくりさん」がいて、その人がとても有名な人だった』とかいった理由なんじゃないでしょうか?」
シグナム「それは、あり得る線だな。提督、ここはやはり、理由が判然とするまでは、当面の間、第一分隊はシフトから外した方がよろしいかと」
はやて「そうやなあ……。コスプレは、楽しかったけど……仕方ないやろうなあ……」
はやては、あからさまに残念そうな表情を浮かべました。
そこで、すかさず双子は互いに視線を交わし、小さくうなずき合います。
「でしたら、提督!」
「代わりに、もう一個の分隊が『今すぐ』上陸するべきですよネ!」
二人とも、もう目がキラキラです。
「何や。あと3時間は待ちきれんか。(苦笑)……そうやなぁ。まあ、ええやろ。ほな、第九分隊に上陸を許可するよ。ただし、今からやと、14時には一旦、ヴィータたちと一緒に帰艦してもらうことになるから、そのつもりでな」
「「解りましたぁ!」」
カナタとツバサは喜んで、実に小児らしい足取りで転送室へと駆け出して行きました。
一方、はやては念話でザフィーラに、なるべく二人を自由に泳がせるよう、指示を出しました。はやては、『このままでは、なかなか「突破口」が見出せないかも知れない』と考え、二人が何か軽く『やらかしてくれる』ことを(良い意味で、状況を少しかき乱してくれることを)期待したのです。
ザフィーラは了解して、双子の後を追いかけました。三人とも、すでに「コスプレによる変装」は完璧です。
こうして、新暦95年5月9日の朝11時、カナタとツバサはザフィーラとともに、いよいよ新世界ローゼンに上陸したのでした。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ