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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第7章】アウグスタ王国の王都ティレニア。
 【第2節】ローゼン上陸部隊の部隊編成。
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て互いに距離を取りつつ、第三分隊から順番に森を抜けて街道に上がります。
(なお、幸いにも、現地時間と「本局標準時間」との間には、ほとんど時差がありませんでした。)
 続いて10時頃には、第一小隊の面々が市門に到着した頃を見計らって、第二小隊の九人も同じような場所に上陸しました。
 ちなみに、各分隊には事前に、現地で流通している銀貨を造形・成分ともに忠実に再現した「本物と全く見分けのつかない銀貨」が、15枚ずつ「活動資金」として与えられています。

 一方、第三小隊の九人は、第一小隊と交代になる14時までは「艦内待機」となりました。いつまでもトレーラーハウスの中に(とど)まっていても仕方が無いので、その九人は一旦、談話室に戻り、機械人形(アンドロイド)に茶を()れさせて、昼食までゆったりと(くつろ)ぐことにします。
 そのため、第七分隊のシグナムとワグディスとレムノルドは、まだ着替えていませんでした。第八分隊のアギトとドゥスカンとサティムロも同様です。
 一方、カナタとツバサはノリノリで、すでに「田舎の少年の、ちょっと余所(よそ)行きの服装」といった感じの衣装に着替えていました。靴も含めて見るからに動きやすそうな、簡素ながらも小綺麗(こぎれい)格好(かっこう)です。
 ザフィーラもそんな双子に付き合い、早々と着替えていました。彼は双子の「叔父」の役で、三人とも「初めて都に出て来た田舎者」という設定です。


 そうして、第三小隊の九人はそのまま談話室で無駄話をしながら時間を潰していたのですが、11時より少し前には、第一分隊の三人が早々と戻って来てしまいました。
 唐突な「艦橋(ブリッジ)からのアナウンス」でそう聞かされて、九人は思わず驚き慌てましたが、やがて、当の三人が転送室から談話室へと駆け込んで来ます。
 本来の予定より3時間以上も早い帰艦ですが、何か不測の事態でもあったのでしょうか?
 アギトが心配顔でそう問うと、はやても茶を一杯、飲むなり、困惑顔でこう答えました。

 はやて「アカンわ! なんや知らんけど、私、メッチャ目立ってもうた!」
 アギト「何か、服装とかがマズかった、ってことですか?」
 はやて「いや。ホンマ、理由はよぉ解らんのや。……私らは少しゆっくり歩いて、他の分隊よりもちょぉ遅れて市街に入ったんやけどな。ふと気がついたら、みんな、私の方をチラチラ見とるし、なんやヒソヒソ()うとるし、思い切って、こちらから話しかけようとしたら、いきなり逃げられてまうし……私、一体何がアカンかったのかなあ?」
 ジェレミス「そのうちに、誰かが通報でもしたのか、王国軍の魔導師たちが集まって来たので、無用の戦闘を避けるため、やむなく帰艦した次第です」
 リイン「はやてちゃんも私も、格闘は苦手ですからねえ。間違
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