【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第7章】アウグスタ王国の王都ティレニア。
【第2節】ローゼン上陸部隊の部隊編成。
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とミカゲは、今なお8歳児ぐらいの体格です。当然ながら、12歳児のカナタとツバサは、もう彼女たち用の服など着ることはできませんでした。
「私のコレクションも大半は現代的な代物やったから、結局、用意できたのは、こんなヒラヒラした感じの服ばかりになってもうたんやけど」
はやてがそう言って幾つかの実物を見せると、カナタとツバサは思わず「あからさまな落胆の表情」を浮かべてしまいます。
「ええ……。正直、それぐらいなら、男の子用の服を着た方がまだマシなんですけど」
「そうですね。どのみち、捜査任務なのですから、性別の話は抜きにしても、もう少し動きやすい服装の方が良いのではないかと思います」
「うん。君らの側からそう切り出してくれると、こちらとしても気が楽や。実は、こうした流れの会話を想定して、男の子用の服も最初からこちらのトレーラーに積んで来とってな。いずれにせよ、選択肢はそれほど多くは無いんやけど、この辺からひとつ選んでみてくれるか?」
こういった経緯で、カナタとツバサは完全に「男装コスプレ」となってしまったのでした。
はやては念話でザフィーラにこちらの状況を伝え、なるべくカナタとツバサの服装に合わせるように指示を出しました。
他の面々も准将の指示でそれに倣い、同じ分隊の男女で連絡を取り合いながら、各々の服装や靴や帽子などを選択して行きます。
その結果、第一分隊は、はやてとリインが「良家の若奥様とお嬢様」のコスプレで、ジェレミス一等陸士は「その使用人」といった感じの衣装となりました。
第二分隊は、オルドメイ一等陸士が「若手の商人」に扮し、ヴィータとミカゲは不本意ながらも「その妻と娘」に扮装します。
第三分隊は、ゼルフィとノーラが「良家の姉妹」の役を演じ、ジョスカナルザード陸曹は「付き添いの従者」の役を演じることになりました。
また、第四分隊は、ヴィクトーリアとエドガーとコニィの三人組で、そのまま「若奥様と従者と侍女」の役となりました。
第五分隊は、バラム陸曹とマチュレアとフォデッサの「エルセア出身トリオ」で、こちらは「中年の商人(笑)とその娘たち」に扮装します。
第六分隊は、フェルノッド陸曹がディナウドとガルーチャスを率いるという、男ばかりの三人組で、こちらは旅商人風のコスプレとなりました。
そうこうしているうちに、時刻は9時となり、〈スキドブラドニール〉は「はやての予定」どおりに新世界に到着しました。通常空間に降りてから、また1刻ほどかけて、惑星ローゼンを周回する低軌道に入ります。
こうして、9時半より前には、早くも第一小隊の九人が「王都の南南西の側にある森」の奥の「開けた空間」に転送で上陸しました。彼等は分隊ごとに分かれ
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