【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第7章】アウグスタ王国の王都ティレニア。
【第2節】ローゼン上陸部隊の部隊編成。
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の内法は、幅4メートル弱、高さ3メートル弱、奥行きは20メートルあまりといったところでしょうか。向かって右側には、奥までずらりと「着替え用の小部屋」が12個も並んでおり、左側には、莫大な数のさまざまな「中世風の衣装」が吊り下げられています。
「まあ、下着はそのままで良えよ。現地の人たちがどんな下着を付けとるのかも、まだよぉ解っとらんし、普通にしとれば、現地の人たちにこちらの下着を見られてしまうことも無いやろうからなあ」
はやてにそう言われて、彼女以外の8名の「大人の体格」をした女性たち(シグナムとヴィータ、ヴィクトーリアとコニィ、ゼルフィとノーラ、マチュレアとフォデッサ)は早速、衣装選びを始めました。
なお、そのトレーラーハウスの奥、四分の一ほどは「軽くカーテンで仕切られた別室」となっていたのですが、はやては、カナタとツバサとリインとアギトとミカゲを連れて、その別室へと入って行きました。
要するに、そちらは「小児用の衣装」の部屋だったのです。
さて、実のところ、最初に局の側で準備した「現地人らしい服装」は、大人用の衣装ばかりで、しかも、大半が男物でした。〈上層部〉は当初、『八神家のメンバーまでもが直接に上陸する』などという状況は、これっぽっちも想定していなかったのです。
(と言うより、八神家がフルメンバーで参加すること自体を想定していませんでした。シグナムとアギト、ヴィータとミカゲの四人は、また平素のように何かしら別個の作戦行動を取るものだとばかり思い込んでいたのです。)
そのため、はやては当局に、女物や小児用の衣装を追加するように要求した後、リインやザフィーラばかりではなく、シグナムやヴィータやアギトやミカゲまで連れて、急ぎ自宅に戻りました。
実は、はやての「秘密の趣味」の一つが「他人にコスプレをさせること」であり、彼女の巨大な屋敷には「莫大な量のコレクション」が保管されていたのです。
はやては、自分がコスプレをするのも嫌いではありませんでしたが、それにも増して、他人のコスプレ姿を愛でるのが大好きでした。
実を言うと、三日前にヴィヴィオが直訴をした時、はやてたちが「たまたま」ミッド地上の自宅にいたのは、そのコレクションの中から一部を厳選し、私物として〈スキドブラドニール〉に持ち込むためだったのです。
はやては、そこでまた改めて双子に一言、詫びを入れました。
「今回は、何分にも時間が無くてなあ。ホンマに済まんのやけど、君らの体格に合うような女の子用の服は、あまり数多く揃えて来ることができんかったんよ。この子たちの服では、君らにはもうサイズが合わんやろうしなあ」
リインとアギト
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