孫家の一時
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悟林は今日もパオズ山で畑の整備をしていた。
修行している時も楽しいがこの作業をしている時も中々楽しいので恐らく性に合っているのだろう。
「よし、良い時間だし、悟天。おやつだよ」
そしておやつの時間になり、手伝ってくれていた末の弟にこっそり用意していた焼き菓子を与えると悟天は喜んで受け取ってくれた。
「ありがとう姉ちゃん!」
焼き菓子を美味しそうに頬張る悟天を悟林は優しく微笑む。
死んでいる時に生まれたが、父親に瓜二つなのもあってすぐに弟と受け入れることが出来た。
全くこの可愛げを口先だけの生意気な双子の弟に分けて欲しい物である。
畑仕事を終えて自宅に戻ると悟飯がピッコロに耳を引っ張られて外に連れ出されていた。
「あれ?ピッコロさん、悟飯が何かやらかした?ちょっと悟飯!何をやらかしたの!?正直にお姉ちゃんに教えなさい!!またグリーンダサイマンみたいな見ていて恥ずかしい奇行を町のど真ん中でしたんでしょ!?」
きっとこの愚弟はあの頭のおかしい変態衣装を着て奇行を繰り返したか、それともまたおかしな奇行をしたのだと確信して悟飯に詰め寄った。
「何で僕がやらかした前提になるんですかぁ!?それとグリーンダサイマンじゃなくてグレートサイヤマンです!!ピッコロさんに少しは修行しろって連れ出されたんですよ」
「何だ、ピッコロさん。馬鹿で感性が狂ってる愚弟だけど厳しく扱いてやってね」
単なる悟飯の自業自得だと理解した悟林は興味を失って家に帰ろうとした。
「待て、お前は悟飯の相手をしろ」
「ええ!?」
「嫌だよ」
「ええっ!?」
ピッコロの言葉に驚き、それを却下した悟林に悟飯は更に驚いたが、悟林からすれば悟飯と手合わせする理由も利点も1ミリもないのである。
「だって悟飯ちゃんと手合わせして私は何を得られるの?単なる力押ししか能がない馬鹿とやるのは面倒でしかないし、第一やる気のない奴とやったって意味がない。大体悟飯より私の方が強いんだから私がやられた時点で悟飯には何も出来ないと言うわけで泣き虫弱虫根性なし悟飯ちゃんは今まで通り部屋の隅っこで勉強してれば?」
馬鹿にしたように優しく言う悟林に流石の悟飯もムカッとなった。
「い、言いたい放題言って…!僕が勝ったら二度とそんなこと言わせませんからね!!勝負だ姉さん!!」
「いや、やらないって言ってるでしょうが全く。こんな挑発に乗るなって 一応お前戦士でしょうが」
怒っている悟飯と対象的にこんなあからさまな挑発に怒る悟飯に呆れる悟林は一定の距離を取り、悟飯は構えた。
「行きますよ姉さん!」
「お前はもう少し頭を冷やすことからやり直した方が良いね」
懐から何かを出す仕草をする悟林に悟飯は警戒
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