暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第6章】ベルカ世界より、いよいよ新世界へ。
 【第8節】三日目の朝。コニィ、秘密の告白。
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でした。

「それから、コニィさん。念のために、『本来ならば言うまでも無いこと』をひとつ申し添えておきますが……」
「はい?」
「間違っても、お嬢さんの職場まで彼女の仕事ぶりを見に行ったりはしないであげてくださいね」
「えっ! ダメなんですか?」
 コニィは思わず驚愕の声を上げましたが、ツバサはその声を聞くと、また思わず「これ以上は無いほどの」大きな溜め息をつきます。
《やはり、解っていませんでしたか……。》
《ここは、少し厳しく言ってあげた方が良いんだろうネ。》
 カナタは(あき)れた表情を浮かべながらも、すかさず両腕を高々と頭上に(かか)げ、(ひじ)から先を互いに斜めに交差させて、コニィの目の前に大きな「×(バツ)の字」を作って見せました。
「それ、ゼッタイにダメですからネ」
「母親にそんなことをされたら、最悪の場合、お嬢さんは『より遠い土地』への転属を希望することになると思いますよ」
「ええ〜〜」
 コニィは今にも泣き出しそうな「不平の声」を上げましたが、双子のさらなる説得を受けて、ついには不承不承、その勧告を受け入れたのでした。


 ふと気がつくと、いつの間にか、時刻はもう6時半になろうとしていました。
 ヴィクトーリアもベッドの上の段から降りて、改めて下の段に腰を()ろし、最後にもう一度、カナタとツバサに「コニィの血縁関係に関する話は、絶対に秘密にすること」を約束させてから、秘密の会話は終了となります。
 そこで、コニィもようやくカナタを開放して自分の場所に戻り、主人(あるじ)の髪を整え始めました。どうやら、「身だしなみ」には、まだ少し時間がかかるようです。
 カナタとツバサは手早くパジャマから普段着に着替えると、ヴィクトーリアとコニィの了解を得た上で、一足先に談話室へと向かったのでした。

【いささか中途半端な箇所ですが、構成上の都合により、ここで「第6章」を終えます。】


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