【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第6章】ベルカ世界より、いよいよ新世界へ。
【第6節】ヴィクトーリアの思惑とIMCSの話題。
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は、それでもなお、不安の色を隠すことができませんでした。
リインは20年前の〈ゆりかご事件〉の頃と比べて、外見的には全く変化がありませんでしたが、それでも、人格的には『良くも悪しくも』随分と大人になったようです。もしも小児の頃のような人格のままだったら、むしろこういう悩み方はせずに済んでいたことでしょう。
はやてはリインの隣に座ると、その小さな体をそっと抱き寄せながら、優しくこう語りかけました。
「リインは、もうちょい気楽に構えた方が良えよ。本気を出すのは、ローゼンを離れてからでも充分やし、極端な話、ローゼンでのお仕事は『半ば休暇』ぐらいのつもりでええんや。どうせ、アインハルトもそれほどヒドいことにはなっとらんやろうしなぁ」
「本当に、そうだと良いんですけど……」
リインは、それでも、まだちょっぴり不安そうです。
「少なくともアインハルトちゃんの件に限って言えば、シグナムやザフィーラやヴィータちゃんの言うことなんて、あまり真に受けなくて良いですよ。あの三人は昔からの悪い癖で、何かと言うと『最悪の事態』ばかりを想定するんですから」
シャマルもそう言って、はやての見解を強く支持したのでした。
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