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新オズのかかし
第六幕その二

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 皆国の城門のところに来ました、するとそこに赤色の長い髪のを左右で束ねた青い目に穏やかで知的な顔立ちのすらりとした女の人が立っていました、服はその頃のアメリカの大人の女性のもので色は茶色と青です。
 その横にとても背が高くて足も長い正装をした気品のある中年の男性が立っていました、お二人はそれぞれ名乗りました。
「ジュディです」
「ジャーヴィスです」
「ええと、ジャーヴィスさんがご主人で」
 ナターシャはまずはその背が高くて足の長い人を見て言いました。
「足長おじさんで」
「ジュディさんが奥さんで」
 恵梨香はその人を見ています。
「大学に通っておられましたね」
「ずっとジャーヴィスさんが援助していて」
 ジョージはこのことを知っていました。
「ジュディさんを孤児院から大学に行く様にしましたね」
「それで、でしたね」
 神宝の口調はしみじみとしたものでした。
「ジュディさんはずっとお手紙を書いてましたね」
「そして結婚されて」
 カルロスはお二人のことをお話しました。
「幸せになりましたね」
「そうよ、それまで随分長く感じたわ」
 ジュディが五人に笑顔で答えました。
「大学の頃はね」
「ずっと足長おじさんがどなたか考えていて」
「気になって仕方なかったですね」
「そうでしたね」
「ジュデイさんは」
「どなたかわかるまで」
「そうだったわ、大変なミステリーだったわ」 
 こうも言うジュディでした。
「本当にね」
「いや、秘密にしておかないと」
 ご主人は苦笑いで言いました。
「何かとね」
「よくなかったんだね」
「そうでしたので」
 臆病ライオンに答えました。
「ですから」
「ずっと内緒にしていて」
「そして家内が大学を卒業してからです」
「正体を明かしたんだったね」
「そうでした」 
 まさにというのです。
「今思うとです」
「悪いことをしたって思っているんだ」
「隠していたのですから」
「いや、この場合自分は誰かを隠しても」
 それでもと言う臆病ライオンでした。
「特にね」
「悪くないですか」
「僕はそう思うよ」
「僕もそうするかな」  
 ジャックも言いました。
「ジャーヴィスさんみたいな場合は」
「名乗りにくいよね」
「どうもね」
「誰かを助けていて」
「それが景ながらとなるとね」
「やっぱりね」
「言いにくいよ」
 どうしてもというのです。
「自分が誰か」
「どうもね」
「そうですか、しかし妻はずっとです」
 ジャーヴィスさんはジュディを見て言いました。
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