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星河の覇皇
第八十七部第三章 港の整備その六十四

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「そしてその時もでしたね」
「そうしたことに予算と時間をかけるな」
「そうした意見が出ましたね」
「左様でしたね」
「そうでしたね」
「そうだった、だがそうした意見はだ」
 カミュは歴史から述べた。
「今はどうした評価だ」
「愚かな意見です」
「そう歴史にあります」
「事実そう思います」
「人類の宇宙進出は未知の世界への進出です」
「そうでしたから」
「時間も予算も技術も人材も多くかかります」
「それはもう当然のことでした」
 まさにというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「すぐに結果が出ない」
「長い時間かかるものは自明でした」
「手探りでしたから」
「それは当然でした」
「そうだった、そしてそれはだ」
 カミュはさらに話した。
「先の大航海時代も同じでだ」
「世界各地の探検もですね」
「それもでしたね」
「多くの人材と予算を使いました」
「当然時間も」
「そうでしたね」
「そうだった、だが」
 それでもというのだ。
「時間をかけた介があったな」
「はい、予算も人材も」
「その結果世界各地のことがわかりました」
「そうなりました」
「アフリカの奥地までも」
「今回も同じだ」
 暗黒宙域の踏破もというのだ。
「未知の領域、ある程度は既にわかっているがな」
「偵察艇を出してきました」
「暗黒宙域の先まで」
「それでわかってきました」
「そうですね」
「それでも踏み入れた者はいない」
 これまではというのだ。
「まさにな。だからな」
「そこを進むとなりますと」
「どうしても時間がかかりますね」
「そうなりますね」
「そして予算と人材も使います」
「技術も」
「結果はすぐに出ない、それはもう少し考えればわかる」
 それこそというのだ。
「それであれこれ言うなぞな」
「無駄だのですね」
「よく言いますね」
「特に口だけで政策を出さない輩です」
「そうした輩が言いますね」
「民主政治は有能な政治家も集まるが」
 選挙によってそうなるがというのだ。
「しかしだ」
「それと共にですね」
「愚か者も当選してです」
「そうしてですね」
「議会で言いますね」
 これはエウロパ中央議会でもだ。
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