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博士の挑戦状
第百九十二話

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              第百九十二話  人類の進歩
 博士は小田切君に自分の考えを話した。
「わしは生きていても仕方ない連中は好んで殺すが」
「人類の進歩はですね」
「どんどんな」
 まさにというのだ。
「して欲しいとじゃ」
「お考えですか」
「そうなのじゃ」
 こう自分の考えを話した。
「わしはな」
「そうなんですね」
「紆余曲折、試行錯誤を経てな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「発展してですね」
「そうしていくならな」
 それならというのだ。
「わしとしてはな」
「いいんですね」
「うむ」 
 そうだというのだ。
「実にな」
「そうしたお考えですね」
「むしろ停滞するならな」
 人類の進歩がというのだ。
「非常にじゃ」
「残念に思われますか」
「宇宙樹の管理者でもあるからじゃ」
 尚人類は奏した存在を神と呼ぶ場合もある、人類の認識では博士は奏した存在にもなるということだ。
「それでな」
「人類の進歩はですか」
「見守ってな」
 そのうえでというのだ。
「発展するならな」
「それでいいんですね」
「だからドローンもな」
 この技術もというのだ。
「発展すればな」
「それでいいんですね」
「うむ」 
 そうだというのだ。
「そう考えておる」
「そうなんですね」
「それで昆虫型のドローンもな」
「やがて人類が生み出して」
「文明の進歩になるならよい」
 小田切君に笑顔で話した、そしてだった。
 また紅茶を飲んだ、そのうえでさらに話すのだった。その話にあるものは実に深いものであったのはこれからわかることだった。


第百九十二話   完


                   2024・8・14
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