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彼は いつから私の彼氏?
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 金曜日の朝。翔琉が駅で待っていて

「おはよう 水澄」

「おはよう 何だか 久し振りなような気がする」私は、嬉しかったのだけど、そんな言葉しか出てこなかった。

「どうだ? 練習きついか?」

「きつい・・・慣れたけど・・夏の大会 出たいけど、まだ 無理みたい うまい子いるからー」

「そうかー しょうがないよー まだ 3か月だろう?」

「やねんけどー 頑張ってるんやでー 時々 私は素質ないんやって思うこともある」

「そんなことないやろー 水澄は すごいバネがあるヤン」

「バネなぁー バネだけでやれたらええねんけどなー」

「まだ ある 目標に立ち向かっていく力が水澄にはある」

「そーよなー 翔琉と話していると元気出るわー」

「そうか 良かった! あのなー 又 お盆に福井に行かへんかー 今度は、十蔵も智子も誘ってるねん」

「あっ あっ なぁー なんやサッカー部の合宿みたいやなー お兄ちゃんも硝磨君も行くんやろー?」

「まぁな でも 海水浴やー」

「私・・・聞いてみる・・・お母さんに」

「そうかぁー まぁ 考えとって! 皆は喜ぶと思うよ」

 そして、私がホームに向かう時

「水澄・・・無理して怪我するなよ!」

 私は、振り返って、キスをするしぐさをして入って来る電車に向かった。彼と居ると小さい頃から、安心できるんだものー

 その夜、私はお母さんに切り出そうとしていたのだけど・・・

「なんなの? 水澄 何か言いたいの? 何か言いたい時って わかるのよねー あなた 正直だから 態度に出るの」

「うっ うん あのねー あのー そうだ お弁当のおにぎり 1個増やしていいかなー?」

「何言ってんのよー そんなの 練習もきついから お腹減るんでしょ 当たり前じゃーない 中味はどうしょーか」

「あっ お醤油と海苔だけで良いの」

「あっ そうなの じゃーぁ 明日からでも 大丈夫よ」

 私がお風呂から出て、お兄ちゃんに声を掛けにいくと

「水澄 ちょっとー」と、呼び止められて

「お前 お母さんに言うこと 違ったんちゃうのか?」

「あっ あー 私 ダメって言われるの怖くってー」

「そうか やっぱり 三国に行くことかー?」

「そう 今日 翔琉に聞かれた」

「行きたいんだろう?」

「そらぁー 行きたいに決まってるヤン」

「どうして我慢することあるねん? 水澄の大好きなお母さんだろう お母さんだって水澄のことが可愛いんだよ その頼みだったら・・・ 反対するんだったら、それなりの理由があるはずだ はっきりと聞いたらいいんじゃぁないか このままだと水澄と翔琉の間は駄目になる気がする 俺は、翔琉も好きなんだよ
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