第七百七十三話 サウナその十二
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「これからね」
「それじゃあね」
「今からね」
「入りましょう」
水風呂を出たところで話してだった。
三人はサウナ室に戻った、そうして三人横並びに座ったが三人共今は身体が冷えたままでアロアは言った。
「ここからね」
「どんどん熱くなってね」
彰子が笑顔で応えた。
「汗が出るのよね」
「冷え切った身体がね」
「これがいいのよね」
「サウナの醍醐味よね」
アロアは笑顔で言い切った。
「本当に」
「そうよね」
「そうそう、次第に熱くなってきて」
アンネットも言った。
「それでね」
「汗が出てくるのよね」
「最初は少しなのが」
「汗の粒がね」
「数も少しでね」
「そしてその粒が」
アロアは汗のそれの話をした。
「徐々に増えて」
「大きくなって」
「そうなってね」
「流れ出てね」
「滝みたいになるのよね」
「そうなった時は」
まさにというのだ。
「かなりね」
「身体が熱くなっていて」
「いい頃合いよね」
「また水風呂に入るね」
「元々ロシアだと」
アンネットはここでも自国の話をした。
「汗かいた後はね」
「水風呂に入って」
「いや、それはしなくて」
それでというのだ。
「身体を木の葉の付いた枝で叩く」
「水風呂は入らなかったの」
「そうみたいよ」
かつてのロシアではというのだ。
「サウナも比較的低温で」
「そいうだったの」
「高温はフィンランドでね」
尚連合のフィンランドは実はカレワラが元である、この地を独立させて連合に加えた国でありエウロパのフィンランドとはまた違う。
「ロシアはね」
「低温ね」
「結構スチームに近かったのよ」
「スチームサウナね」
「このスーパー銭湯にもあるけれどね」
「あっちのサウナね」
「ロシアのサウナはね」
こう話した。
「むしろね」
「そうなのね」
「それでね」
さらに話した。
「水風呂にはね」
「入らなかったの」
「そうした人多かったみたい」
「そうなのね」
「まあお外に出たら」
そうすればというのだ。
「寒いから」
「ロシアだから」
「水風呂入らなくてもね」
それでもというのだ。
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