情報の使い方。
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と言えば、丁度その2年前くらいから、鈍った体を戻す為に、ラダトーム周辺でモンスター討伐などして特訓をしていたらしく、何れは大魔王ゾーマを倒すべく、虎視眈々と準備をして居たのだという。
そして数ヶ月前に、ゾーマを倒しに旅立った…丁度その前に日に、もしかしたら永遠の別れになるかもしれないシオンとオルテガは、ラダトームの町をデートしていたのだが、どっかのバカ盗賊がサイフをスろうとして捕まったという。(あれ?アリアハンでの状況と似てね?)
尚、オルテガがゾーマの島まで渡った方法は知らないらしい。
オルテガが言うには『正式な方法が分からなかったから、危険な方法をとる!誰にも真似させたくないから、方法は秘匿する!』と言う事らしい。
その為、今現在は何処にいるのかは分かっていない…
「はぁ………男って、1人にすると碌な事しないわね…ビアンカさんが躍起になってリュカさんを追いかけてきた理由が分かりました…」
「い、いや…私はそう言う理由じゃ無いんだけどね………」
静かな裏路地をアルルの大声だけが支配していた30分…
やっと落ち着いたが、ビアンカの呟きは聞こえていない様だ。
因みに騒いでいる間に、リュカは3度程アルルに殴られた。(勿論、半分八つ当たり)
「何で僕が殴られなきゃならないの?(涙)」
この呟きは聞こえていたのだが、聞こえないふりをして向き直るアルル。
「お、お母さんには私から話します!勝手な事を言わないでくださいよ!」
「勿論そのつもりだよ…つか、嫌だよこんな事を何度も話すのは!」
頬を押さえながら辟易した目でアルルを見据えるリュカ。
今回得た情報は全部アルルに託すつもりらしい。
「………最初からそのつもりだったのに、何でワザワザ人気のない場所で話したのよ!やっぱり2度手間じゃないの!」
自ら母へは話すと言ったのに、最初からそのつもりだったリュカを見て、不快な事を押し付ける怒りが込み上げてくるアルル。
「2度手間じゃ無いよ!先にアルルに話さなければならない事なんだから…」
「何でよ!」
「自覚無いの?この30分間、どんだけ大騒ぎしたと思ってんの?アメリアさんは、この事を聞いても取り乱さない…苛つきはするだろうけど、伝えた相手を3発も殴る程取り乱しはしない!」
殴られた事をちょっと根に持った口調のリュカ。
「う゛…だ、だって…」
「僕はアルルの取り乱した姿をアメリアさんに見せない為に、気を使ったんだよ。はぁ〜…そう言う気遣いが分かってもらえないとは…悲しいなぁ………」
必要以上に落ち込むリュカ…
「ぐっ…わ、悪かったわよ…そんなに言う事無いでしょ!むかつくオッサンね!」
「オッサンじゃない!イケメンお兄さん…もしくはイケメンパパって呼べ!」
そして一行は宿屋へと帰って行く…
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