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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第56話
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心した様子でヴァンを見つめ、フェリは真剣な表情で呟き、アニエスは不安そうな表情で疑問を口にした。

「簡単に説明すれば”暗殺者”達の組織よ。なんでもあちこちから身寄りのない子供を集めて英才教育を施しているとの事よ――――――勿論”暗殺”の為のね。」

「…………!」

「おいおい…………んなモンが現実にいるのかよ?」

レンの説明を聞いたアニエスは驚き、アーロンは困惑の表情で疑問を口にした。

「ええ――――――構成員こそ少ないものの、依頼達成率は凄まじかったみたいね。いくつかの”園”とそれを統括する”管理人”の存在が確認されているわ。

「…………MK社でも把握されています。脅威度S+の詳細不明集団として。一時期、未解決の暗殺事件の殆どが彼らの仕業と分析されていたくらいで。」

「ああ、しまいには手口を模倣しようとした連中まで出てくる始末でな。だがここ2年くらいはほどんど名前も聞かなくなっていた。幹部の一人――――――”剣”の管理人ってのが脱走者の返り討ちに遭ってからみたいだが。」

「そ、そんな事が…………」

(…………えっと…………どこかで読んだような…………)

キリカとリゼット、ジンの話を聞いたフェリが驚いている中心当たりがあるアニエスは戸惑いの表情を浮かべた。



「……………………」

「ヴァンさん?」

「いや…………そのヤバイ連中が今はアルマータに協力してるわけだ。民族テロからの資金と合わせてどう繋がっているかはわからねえが…………――――――問題は”何のために”だろう。」

「…………はい…………」

「”最悪”っつー牌を3つ揃えてどんな”役”を狙ってるってことか。」

「ま、だからこそ”中央”と”本国”までアルマータを最大限に危険視して、彼らの撲滅の為に”エースキラーという精鋭”を結成したって事よ。」

ヴァンの疑問にフェリとアーロンがそれぞれ頷いている中レンは肩をすくめて答えた。

「レン先輩…………」

「その口ぶりから察するにどうやら”学生は表向きの立場”で、テメェの正体は”エースキラー”――――――それもメンフィル側の奴のようだな。」

「あ…………クロスベル側の”エースキラー”はサルバッドの時に全員判明していますから、残りの判明していない”エースキラー”の人達は全員メンフィル帝国側という事になりますね。」

アニエスがレンを見つめている中真剣な表情でレンを見つめながら呟いたアーロンの言葉を聞いたフェリはある事実に気づいた。



「フフ、改めて名乗るわ。――――――レン・H・マーシルン。お察しの通り”エースキラー”の一員よ。ちなみにH(ヘイワーズ)は私のミドルネームだから、別に”偽名”を名乗っていた訳ではないわよ?」


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