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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第225話:本部襲撃
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リスと共にキャロルを守るんだ」
〈エクスプロージョン、ナーウ〉
魔法を発動し輝彦が手を翳すと、その瞬間周囲に無数の金色の魔法陣が出現する。目の前に魔法陣が出たメイジは息を飲んで固まり、何人かは急いで障壁を張って防御しようとしたりその場から逃れようとしたりするが間に合わず全員爆発に巻き込まれた。
爆発は一応本部潜水艦や颯人を巻き込まないよう計算されて展開されたが、それでも無数の爆発による余波は避けられず颯人は吹き飛ばされないよう咄嗟にその場に伏せた。
「くぅぅぅ……!」
全身を叩く爆風の衝撃から身を護る颯人の耳に、吹き飛ばされたメイジ達の悲鳴が響く。瞬間的な衝撃に思わず目を瞑っていた颯人は、衝撃が過ぎ去り目を開けると見渡す限りでは無傷のメイジが皆無な状態となっていた。
相変わらず大した威力の魔法に、颯人は思わず乾いた笑いが零れた。
「うへぇ、何度見てもスゲェ威力。これ本部にダメージ入ってないか?」
「調整はした。そんな事を気にしている暇があるならさっさとアリスの所へ向かえ。ここに幹部が居ないと言う事は、内部に入り込んだと言う事になるぞ」
等と話していると、ダメージの少ないメイジが早くも体勢を立て直していた。更には追加で新たなメイジが転移してきて、代わりに動けずにいるメイジが同様に転移で姿を消す。戦いが終わった後に颯人達の手で魔力を封印されて戦えなくさせられる前にこの場を離れるメイジに、輝彦は色々と対策されつつあることを察し舌打ちしつつ颯人を押し込む様に本部内へと向かわせた。
「急げ。ここは私が何とかする」
「分かった、任せたぜ!」
颯人は輝彦の言葉に力強く頷き、ふら付きながら立ち上がったメイジの横を通り過ぎて本部の中へと入っていく。その際に何人かのメイジが颯人を引き留めようとするが、それらは全て輝彦の妨害により失敗に終わった。
「悪いがここから先は通行止めだ。中に入りたいなら許可証でも持ってくるんだな」
背後から輝彦がメイジ達と戦う音を聞きながら颯人は本部の中へと入り廊下を駆けていく。本部内ではあちこちで戦闘が行われているのか、そこかしこから騒音や振動が響いてきていた。
周囲から絶えず響いて来る振動に、颯人は内心に感じる不安を押し殺しながら一路アリスとキャロルが居る医務室の方へと向け廊下を駆け抜けるのだった。
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