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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第225話:本部襲撃
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 次々と周囲に降り立ってくるメイジ達を前に、颯人と輝彦は左手中指に指輪を嵌める。

〈〈ドライバーオン〉〉
〈プリーズ〉〈ナーウ〉

「蹴散らすぞ、颯人」
「了解!」

「「変身!」」
〈フレイム、プリーズ。ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!〉
〈チェンジ、ナーウ〉

 変身の準備を進める2人にメイジ達が一斉に飛び掛かる。だがそれより早くに同時に変身した2人は、魔法使いの鎧を身に纏うと同時に颯人は足に炎の魔力を集めて回し蹴りを放ち輝彦は敵の攻撃をかいくぐって両手にそれぞれ別のメイジの頭を掴むと甲板の上に叩き付ける。

「ハァッ!」
「ムンッ!」

 颯人の蹴りで数人のメイジが吹き飛ばされ、その先に居た別のメイジが飛んできたメイジに撃ち落とされるように甲板に叩き付けられる。一方輝彦は素早く2人のメイジを無力化すると、すかさずハーメルケインを取り出して次に襲い掛かって来たメイジを切り裂き返り討ちにした。

 向かってくるのはどれも以前は雑魚と甘く見ていた琥珀メイジばかりだが、輝彦は攻撃した際の手応えから相変わらず琥珀メイジも能力が上がっている事を実感した。

「ち、連中硬くなってきているな。そう簡単にはいかないか」

 最初に甲板に叩き付けて戦闘不能にしたと思っていたメイジ2人が起き上がっている。それに今切り裂いたメイジも、切り裂かれた部位を手で押さえてはいるがまだ戦闘は続行できるようだ。魔力が上昇して鎧の強度も上がっている証拠だ。ただでさえ数が多い上に、アルカノイズ何かと比べて遥かに頑丈なメイジが更に厄介な敵になっている事に輝彦も思わず舌打ちせずにはいられなかった。

 それでも2人の実力であれば琥珀メイジであれば敵ではなかった。次から次へと襲い掛かって来るメイジを、2人は時に巧みに連携して迎え撃つ。
 その最中突如甲板が大きく揺れ、颯人達だけでなくメイジ達も思わずバランスを崩しそうになりその場に膝や尻をついて転倒する事を防ごうとした。

「ととっ! おいおい、どうやら連中かなり本気らしいぞ」
「あぁ、目的は間違いなくキャロルだろうな」
「人質交換で連れてくつもりじゃなかったのか?」
「さぁな。そこは連中に聞くしかない」

 どうやらジェネシスの攻撃は他の所にも及んでいるらしい。内部に入られたのか、本部潜水艦のあちらこちらで振動が響いている。

 この状況に輝彦はこの場を手っ取り早く片付ける為、右手にエクスプロージョンの指輪をはめた。一度に複数の敵を一網打尽に出来るこの魔法は、使い時を誤れば被害を増やす事にもなりかねない。故に今までここで使う事は控えていたが、もうそんな悠長な事を言っていられる状況ではなくなっていた。

「颯人、今から周りの連中を纏めて吹き飛ばす。その隙にお前は中に戻って、ア
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