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サイコ=コンプレックス
第二章

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 常に避けられた、それで自宅に両親で話した。
「痴漢とかじゃなくてもね」
「わかるんだな」
「超能力で変な人が来るって」
「悪戯とか勧誘とか」
 そうしたというのだ。
「おかしなことしようっていう人が来たら」
「わかってか」
「避けられるのね」
「そうした人来たらはぐらかすかお話する前にユーターンして」
 そうしてというのだ。
「避けてるの」
「それは何よりだな」
「それで避けられたらね」
「ええ、正直言ってね」
 魔美は両親に微妙な顔で話した。
「超能力自体はね」
「あるとだな」
「嫌よね、魔美としては」
「けれどね」
 コンプレックスにさえ思っていてもというのだ。
「それが私を助けてもくれるのよ」
「いらないと思ってもか」
「そうしてくれるのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「あながち否定出来ないな」
「それだとね」
「そうなのよね」 
 これがというのだ。
「どうも」
「そうだな」
「それならね」
「ええ、不思議よ」
 こう両親に話した。
「いらない、あって欲しくないってね」
「思っていたことでな」
「助けてもらうなんて」
「複雑よ、私を助けてくれるなんて」
「それはそうだな」
「確かにね」 
 両親も確かにと頷いた、親子三人で夕食を食べながら話している。メニューはハンバーグとサラダである。
「複雑だな」
「そうなるなんてな」
「いらないのに」
 超能力はというのだ。
「私を助けてくれるのね」
「そうだな」
「そんなこともあるのね」 
 両親も娘の話を聞いて頷くばかりだった、魔美はその他にも交通事故に遭いそうになった子供をサイコキネシスで車を停めて助けたりクレアボレンスでたまたま見た事件を通報したりテレポーテーションで弱っている老人を担いで病院に急行したりしてだった。
 多くの人を助けたりした、それで両親にまた言った。
「人を助けるなら」
「それならか」
「いいのね」
「そうかもってね」
 その様にというのだ。
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