第一章
[2]次話
サイコ=コンプレックス
高校生の井出魔美は実は超能力が使える、それも様々な超能力が仕えてどれもかなり強い。だがその超能力をだ。
彼女は使おうとせずごく普通の高校生として暮らしていた、色白で赤毛をロングヘアにしていて楚々とした黒い丸い目と小さな赤い唇を持つ細面で白いカチューシャがよく似合っている。背は一五七程でスタイルはかなりいい。
超能力のことを知っているのは両親だけだ、父の明濃い赤髭で赤く短い髪の毛で眼鏡をかけた大柄で博物館で働いている彼はよく言っていた。
「それでヒーローになるつもりがないなら」
「超能力出さなくていいわね」
「日常生活を送っていいよ」
「そうよね」
「というかね」
植物園の事務員である母の里美も言った、娘そっくりの顔立ちとスタイルだが髪の毛は黒である。
「変に注目されるから」
「厄介よね」
「だから隠した方がいいわ」
「そうよね」
「ええ、とうか魔美は」
娘にこう言うのだった。
「超能力意識して使わないわね」
「あっていいってお話聞くけれど」
それでもとだ、娘は答えた。
「けれどね」
「それでもよね」
「実際あるとね」
それがというのだ。
「何がいいのか」
「変に目立つし」
「本当に変な組織からスカウトされたら」
そうなればというのだ。
「大変だから」
「それでよね」
「だからね」
それでというのだ。
「本当にね」
「超能力は出さないのね」
「いいと思うどころか」
それどころかというのだった。
「なかったらよかった」
「そうしたものだっていうのね」
「コンプレックスよ」
その実はというのだ。
「お父さんとお母さんにだけ言うけれど」
「それでもよね」
「ええ」
まさにというのだ。
「本当にね」
「そうよね」
「そう言うんだったらな」
父が穏やかな声で話した。
「隠してな」
「ずっとね」
「生きればいいさ」
「幸い私使わないって思ったら出ないし」
その超能力がというのだ。
「だからね」
「このままだな」
「使わないでいくわ、何でこんな力あるのかしら」
自分にはとだ、魔美は顔を曇らせてこうも言った。そうして超能力のことをひた隠しにして普通の少女として生きていった。
日常は平和で彼女は普通の女子高生で暮らすことが出来た、だが自分に悪意を以て近付いてくる者にはテレパシーで無意識のうちに察することが出来て。
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