暁 〜小説投稿サイト〜
アフリカンスタイル
第二章

[8]前話
「こうして長めのストローで飲むんだ」
「そうするんですね」
「僕の国でもそうして飲む人多いし」
 ナイジェリアでもというのだ。
「他の国でもね」
「ビールをストローで飲むんですね」
「そうだよ、一気に吸い込むんだ」
 そうして飲むというのだ。
「ビールをね」
「そうしたビールの飲み方があるんですね」
「そうだよ、やってみるかな」
「そうですね」
 面白そうだと思ってだ、面もしてみようと思い。
 たこ焼きを食べつつ家にあるストロー、プラスチックのそれを出してだった。そのうえで実際にそれでビールを飲むと。
「これはこれで」
「面白い飲み方だね」
「はい」 
 そうだとだ、フレディに答えた。
「そうですね」
「ビールの飲み方もそれぞれね」
 国によってというのだ。
「それでね」
「こうした飲み方もあるんですね」
「これがアフリカのビールの飲み方だよ」
「お口で直接飲むだけじゃない」
「そうなんだ、それで僕は日本でもね」
「ストローで飲んでるんですね」
「ビールをね、そうしているよ」
「そうですか、今日はじめて知りました」
 面はたこ焼きを一個食べてから答えた、フレディもたこ焼きを楽しんでいる。もっと言えばたこ焼きも、である。
「アフリカのビールの飲み方ですね」
「そうだよ、まあビールの飲み方はそれぞれで」
 フレディは今もビールをストローで飲みつつ話した。
「お口で直接飲んでもね」
「いいですね」
「その人が一番美味しい飲み方でね」
 それでというのだ。
「飲めばいいよ、ビールに氷を入れて飲む人もいるね」
「元阪神の川藤さんですね」
「あの飲み方もいいし」
 ビールに氷を入れて飲んでもというのだ。
「ストローで飲んでもいいよ」
「その人が一番美味しい飲み方ですね」
「それをしたらね」
 それならというのです。
「いいよ」
「それじゃあ僕は缶から直接です」
「お口で飲むね」
「ずっとそうして飲んできてしっくりくるので」
 だからだというのだ。
「そうします」
「じゃあそれぞれ」
「ビール飲みましょう、そして」
 面は向かい合って座っているフレディに笑って応えた。
「たこ焼き食べましょう」
「そうしよう、今日は」
 二人で楽しく話してだった、そのうえで。
 共にたこ焼きを食べてビールを飲んだ、そうして心から楽しんだ。二人にとっては実に気持ちのいいたこ焼きパーティーとなり二人はそこからさらに親睦を深めた。そして面は時々ビールをストローで飲む様になった。フレディも直接飲む様になりお互いの影響を受けたのだった。


アフリカンスタイル   完


                      2024・7・14
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ