第四章
[8]前話
「これからね」
「被災地にですね」
「ボランティアでね」
「炊き出し行かれますね」
「やっとね」
鍬田はほっとした様な顔になって話した。
「自衛隊の人達が頑張ってくれてね」
「まだまだ大変でもですね」
「ボランティアの人が入られる位にだよ」
「落ち着いてきたので」
「大学のこともあるけれど」
「出来る限りですね」
「頑張って来るよ」
被災地での炊き出しをというのだ。
「そうしてくるよ」
「頑張って来て下さい」
「被災地の人達の為にもね、こうした時もね」
まさにというのだ。
「自衛隊の人達が頑張ってくれて」
「警察の人達もですね」
「法律に基づいて、政府も自治体もね」
「やるべきことを行って」
「それでだよ」
「復興しますね」
「消防署も動いてくれてね」
「そうですね」
「本当に政府や法律があってね」
「自衛隊も警察もですね」
「あってこそね」
そこまで揃ってというのだ。
「それでね」
「被災地も助かりますね」
「多くの人の命がね、これが無政府主義な状況だと」
「どうにもなりませんね」
「それこそ暴徒が好き勝手やって」
そうしてというのだ。
「彼みたいな犠牲者が出るだけだよ」
「そうなりますね」
「そして実際にね」
まさにというのだ。
「彼は殺された、そして被災地では犠牲になった人が出ても」
「多くの人が助かっていますね」
「それが何よりの証拠だよ」
こう言ってだった。
鍬田は被災地へのボランティアに出た、そのボランティアが行えるのも秩序あってこそだと彼はわかっていた。そして政府や法律が動いていて助かった人達を見てこれでいいと思ったのだった。
アナーキズム 完
2024・6・12
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