第五幕その一
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第五幕 小公女
使節団は今度は小公女の国を訪問しました、その国はインドの街並みで褐色のお肌に黒い髪と目の彫のある顔立ちの人達がいました。
そして牛も多いです、ナターシャ達はその街並みを見回して言いました。
「インドみたいね」
「そうだよね」
「お肌が黒くて彫のある顔の人達で」
「ターバンとか服装もそうで」
「牛さんも多いし」
「挨拶とか頭の上にものを置いて歩くことも」
「ええ、ここの主はセーラ=クルーでね」
ドロシーが皆にお話します。
「あの人はインドに縁が深いから」
「そうでしたね」
「元々インドで暮らしていましたね」
「それでダイアモンド鉱山を持っていて」
「その収入で大金持ちで」
「お姫様みたいでしたね」
「そうだったからね」
だからだというのです。
「オズの国でもなのよ」
「インドなんですね」
「小公女といえばロンドンですが」
「インドと縁の深い人で」
「インドで暮らしておられて」
「ダイアモンド鉱山もインドにあったので」
「それでセーラの国はインドなの」
この国の趣だというのです。
「そうなのよ」
「本当にインドだね」
トトも街の中を見回して言いました。
「この街は」
「そうよね」
「僕達が聞いているね」
「外の世界のね」
「あの国だよね」
「時々外の世界に出てね」
そうしてと言うドロシーでした。
「色々な国を見て回ってるけれど」
「まさにだね」
「この国はインドよ」
「そうだね」
「十九世紀のね」
この頃のというのです。
「インドの街よ」
「そうだね」
「それで今からセーラのところに行くんだね」
臆病ライオンはドロシーに尋ねました。
「そうするんだね」
「そうよ」
ドロシーはその通りだと答えました。
「これからね」
「そうするね」
「そしてね」
「セーラともお話をして」
「この国のことを聞いて」
「見て回るね」
「これまでそうしてきたみたいにね」
四姉妹の国や小公子の国でそうしてきた様にというのです。
「そうするわよ」
「そうだよね」
「だから今からね」
「セーラのところに行くね」
「皆でね」
「あの」
ここでナターシャが心配そうにです、ドロシーに尋ねました。
「セーラさんってかなり苦労されましたね」
「一度お父さんが破産してお亡くなりになって」
カルロスも言います。
「二年かそれ位屋根裏部屋で暮らしておられて」
「そうそう、こき使われもして」
神宝は眉を曇らせて言いました。
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