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スーパー戦隊超決戦
第三十五話 母艦での会談その十二

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「それでね」
「そう言ってくれるか」
「是非そうして。そして私達は」
「私の返事を待ってくれるか」
「そうさせてもらうわ」
 こう言うのだった。
「貴方が来るまでね」
「何時までもか」
「そうだ」
 エリードロンが答えた。
「じっくり考えてくれ」
「そうしていいか」
「期限は設けない」
 返答を述べるまでのそれをというのだ。
「特にな」
「そうしてくれるか」
「家族と納得するまで話してだ」
 ギアの者達と、というのだ。
「そしてだ」
「私自身も考えてだな」
「結論を出してくれ」
「それではな」
「ではな」
「待っている」
「ではこれから話して考える」
 ドクターマンは確かな声で答えた。
「それではな」
「また会おう」
「それではな」
「送ろう」
 ギルは話が終わりその場を後にしようとするドクターマンに申し出た。
「とはいっても電送機でだが」
「いや、それには及ばない」
「そういう訳にはいかない、礼儀は守らなくてはならない」
 ギルは遠慮するドクターマンにこう返した。
「そして飲んで食べて終わってだ」
「それからか」
「帰るといい」
「そうしていいのか」
「そうだ、だからな」
 それでというのだ。
「ゆっくりしていけばいい」
「だが」
「遠慮は無用だ」
 ギルもまた無意識のうちに温かい声で話した。
「それにそのワインと食事は貴殿の為に用意したからな」
「だからか」
「そうだ、どうだ」
「そこまで言うのならな」
 ドクターマンはギルの誠意を見た、ならばその誠意を受けるべきだと判断した。そうしてであった。
 自分の分のワインと馳走を全て飲んで食べてだった。
 それからあらためて席を立ってそれぞれの組織の者達の見送りを受けて電送機で南極の基地にも踊った、戻ったのは自分の部屋だったが。
 そこに舞っていたギアの面々からだ、出迎えを受けたのだった。
「よくぞ戻られました」
「お話は如何でしたか」
「何もありませんでしたか」
「有意義な話し合いだった」
 ドクターマンは彼等にも温かさを感じつつ答えた。
「実にな」
「それは何よりです」
「どうなるかと思いましたが」
「そうであるなら」
「いい者達だった」
 それぞれの組織の者達のことも話した。
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