第三十五話 母艦での会談その一
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第三十五話 母艦での会談
会う日は決まった、その時も。
そしてその時が来るとすぐにだった、南極のギアの基地の自室にいるドクターマンの前にギルとゼットが来た。
「来てくれたか」
「うむ、電送機を使ってな」
ギルはドクターマンに答えた。
「今来た、これで会うのは二度目か」
「先に君達が戦隊の諸君と戦った時に会ったな」
ドクターマンは自ら言った。
「そうだったな」
「うむ、その時以来だな」
「元気そうで何よりだ」
ドクターマンはにこりともせずに答えた。
「他の諸君もそうだろうか」
「ああ、皆元気だよ」
今度はゼットが答えた。
「それで迎えに来たんだがな」
「会う場所は君達の母艦だな」
「そのホールでな、それでいいか」
「宜しく頼む」
これがドクターマンの返答だった。
「それではな」
「そう言ってくれるならな」
「今からだな」
「案内するぜ」
「電送機だから一瞬だ」
その行き来はとだ、ギルはこのことも話した。
「そして安全だ」
「そうなのだな、だが」
ドクターマンは電送機について話した。
「かなりの予算がかかる筈だが」
「そんなことはどうでもいい」
これがギルの返事だった。
「戦隊の連中に見付からない、そして貴殿と話をする為にはな」
「金のことはか」
「構わない」
そうだというのだ。
「全くな」
「そうなのだな」
「そうだ、ではな」
「案内して欲しい」
「こちらだ」
こう言ってだった。
ギルはゼットと共に電送機で来た場所に案内した、そしてそこに入るとすぐにザンギャックの母艦のホールに着くのだが。
その前にだ、ドクターマンは自分のところに来たギアの者達に言った。
「暫く留守にするが」
「ご安心下さい」
まずはメイスンが恭しく応えた。
「しかとです」
「留守を守ってくれるな」
「はい」
まさにというのだ。
「そうさせて頂きますので」
「ドクターマン様ご不在のことは悟らせません」
ファラも言ってきた。
「決して」
「まあトレーニングでもしておきます」
モンスターは明るく笑って話した。
「そうしてるとあいつ等も疑わないでしょう」
「ドクターマン様はおられます」
メッサージュウははっきりと言った。
「こちらに」
「そう考えてやっていきますので」
サイゴーンも言うことだった。
「ご安心下さい」
「何なら昼寝してますよ」
ジュウオウは笑って言った。
「そうしたら余計なことしませんよね」
「ここは我等にお任せを」
メッツラーも言うことだった。
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