第一章
[2]次話
高級軽トラ
早見久美子、黒髪を肩の長さで切り揃え切れ長の二重の目に細長い奇麗な眉が印象的で和風な趣でスタイルのいい一六〇位の彼女にだ。
先輩の山崎麻衣、明るい顔立ちで茶色の長い髪の毛をセットして中世的な顔立ちとスタイルのいい長身の彼女はこう言った。
「例えどんな車で来てもね」
「お客様はですね」
「それで判断したら駄目よ」
二人の勤務先の高級車のディーラーの中で話した。八条自動車の車が多いが外国の高級車も目立つ。
「特にこの辺り農家多いでしょ」
「軽トラで来る人いますね」
「そう、それでもね」
「お金はあって」
「外車注文する人本当にいるから」
だからだというのだ。
「農家の人達にとって軽トラは自転車だから」
「いつも乗るものですね」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「それで来てもね」
「偏見を持たないことですね」
「それは大事よ」
「車がどうかじゃないですね」
「要はそのお客様が買われるか」
久美子に真面目な顔で言った。
「そのことよ」
「問題は」
「そうよ」
こうした話を後輩にした、そのうえで二人で真面目に働いていたが。
ある日一人の如何にも農家という皺だらけの顔の老人が来てだ、二人に言って来た。
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