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有栖キャロの小学校物語
第17話 学校公開日です
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「すいませんでした!!」

小学校の教室で1年生の少女相手に本気で土下座する中学生。
そんな周りから見たら笑い者になる光景だったが。そんなことを思わせないほど、キャロの怒りは凄かった。

「………まるで星姉みたい」
「星さん?僕からしたら気配り出来る綺麗なお姉さんだけどな」
「間違ってないけどそれだけじゃない。キャロの家で一番強いのは絶対に星姉」
「そうなんだ………」

そんなルーの言葉に怒らせないように気をつけようと思うエリオだった。

「キャ、キャロちゃん………一旦落ち着いて………」
「いいえ真白ちゃん、お兄ちゃんはキツく言ってもまた絶対に同じことをします。徹底的に言わないと………」
「キャロちゃん、でも………」

そう言う真白の視線の先には………

「いい加減授業したいんだけど……」

困った顔をした霧子先生がいたのだった………










「あなたが有栖零治君ね、シャイデから話を聞いているわ」

授業は既に始まっていますが、そっちのけでお兄ちゃんと話しています。
みんなの注目されて私がちょっと恥ずかしいです。

「………絶対に良くない事だ」
「まあ小学校の子供達には言えないことね」
「絶対に事実をねじ曲げて言ってますからそれ!!」
「零治さん!!俺、あなたの事を師匠と呼ばせていただきます!!」
「止めろ!!今エローシュが入ってきたら完璧にそっち方向に思われるじゃないか!!」

そっち方向?一体何を言っているのでしょうか………?

「まあそれはともかく今すぐ学校に戻った方がいいわよ、シャイデから連絡があって、『星となのはがオハナシ〜って探し回ってる』って」
「俺に死ねと!?」
「えっ!?何か命の危険があるの?」

霧子さんの驚きは最もだと思います。星お姉ちゃんはともかく、なのはさんのオハナシはなんとも言えませんが、お兄ちゃん曰く肉体的に来るらしいです。

「あの2人が動き出してるなんて………そこまでやる必要あるのかよ………?」
「………何で恐れているのか分からないけど、零治君、仮にも生徒会長なんだから駄目でしょう………」

「いいえ、生徒会長の前にキャロの兄です!!」

力強く言ってますが、ただ単にシスコンだと言っているようなものです。

「恥ずかしい………」
「キャロ、ドンマイ………」
「フェイトさんも居たら僕も同じ目にあってたのかな………?」

未だに討論している霧子先生とお兄ちゃんを見ながら私達は話していました………








さて、お兄ちゃんのとの騒動も取り敢えず落ち着き、気を取り直して授業も再会です。
時間が進むに連れてギャラリーも増え、エローシュ君以外のみんなにも多少の緊張感が生ま
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