第17話 学校公開日です
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ームルームを終えました。
………帰ったらオハナシです。
「それじゃあ前に来て、お手本として漢字を書いてもらいます」
授業も始まり、まだ早い時間にも関わらず見に来るお父さんお母さんがいっぱいいます。
あっ、メガーヌさんとゼストさんもいました。
仲良く腕を組んで廊下から様子を見てます。
「ルーちゃん、メガーヌさんとゼストさんが来てるよ」
「………お母さん、少しは自重してよ………私の方が恥ずかしいよ………」
そう言って教科書で顔を隠してしまいました。
まあ………確かにイチャイチャしてるのは恥ずかしいかもしれませんね………
「ね、ねえキャロ………」
「何エリオ君?」
「窓からレイ兄が見えた気がしたんだけど………」
「お兄ちゃんが?まさか………」
そう呟きながら外を見ると………
花壇の大きな木に隠れながら覗いているお兄ちゃんがいました………
「………」
「………どうする?」
「どうしましょう?」
制服のままである事を見ると中等部から抜け出して直接来たみたいです。
今は授業中ですので授業が終わったらお兄ちゃんを呼び出すことにしましょう………
「お兄ちゃん!!」
授業が終わり、窓を開けると既にその場にお兄ちゃんはいませんでした。
周りを見ても誰もいないですし一体どこへ………
「レイ兄は?」
「消えちゃった………」
「うそっ!?」
慌ててエリオ君も探しますがやはり見当たりません。
「忍者みたいだねレイ兄」
「でも本当に何処に行ってたんだろう………」
それとも流石に帰ったのかな?
「あの………何だか手伝ってもらって済みません………」
「良いって良いって。いつもキャロがお世話になってるしね」
そう話ながら普通に教室に入ってくるお兄ちゃん。
「おっ、キャロ。キョロキョロしてばかりじゃ勉強についていけなくなるぞ………」
「お兄ちゃん………」
お兄ちゃんは普通に教室の中に入ってきてました。真白ちゃんが持っていたプリントを手に持ち、クラスの一員みたいな雰囲気をだして馴染もうとしています。
180cm程身長のあるお兄ちゃんにはいくらなんでも無理なのは誰の目からも明らかなのですが、お兄ちゃんは気がついているのでしょうか?
「真白ちゃん、このプリント教卓に置けばいい?」
「あっ、ありがとうございます」
「お兄ちゃん!!」
「何だキャロ?」
「正座!!」
「えっ?」
「正座!!!」
「あのですね、俺だって本当は来る気は無かったんだよ。だけどキャロやエリオ、ルー達の学校生活なんてこういうときにしか見れないだろ?だから………てへ」
「ふざけてます………?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ