第一章
[2]次話
犬は禿げるか
ふわりのブラッシングをしてだった、彼女の家族である国咲家の主婦である百合子は夕食を食べてからくつろいでいる夫の文太に言った。
「ふわりって抜け毛少ないのよね」
「そうだな」
夫も確かにと頷いた。
「そうした種類だからな」
「トイプードルはね」
「だからな」
それでというのだ。
「元々な」
「抜け毛少ないわね」
「ブラッシングしてもな」
今の様にというのだ。
「そうだよ」
「そうよね」
「だからな」
それでというのだ。
「そのことも特徴だよ」
「元々狩猟犬で」
百合子はトイプードルの種類自体のことも話した。
「それでお水に入っていたから」
「抜け毛が少ないな」
「そうした種類ね」
「そうだ」
夫もまさにと答えた。
「トイプードルは」
「そうよね」
「けれどな」
文太もふわりを見ている、妻にそのうえで話した。
「トイプードルでも毛は抜けるしな」
「少なくてもね」
「だからな」
それでというのだ。
「病気にでもなれば」
「禿げるわね」
「ああ」
まさにというのだ。
「そうなるさ」
「そうよね」
「それで犬が禿げるっていうのはな」
それはというと。
「人間だと頭の話だけれどな」
「身体全体よね」
「そっちのことでな」
それでというのだ。
「だから抜け毛が多いなら」
「注意した方がいいわね」
「何かの病気の可能性があるんだ」
「皮膚病とかね」
「犬は毛に覆われているんだ」
身体全体をだ。
「それでな」
「抜け毛が多いなら」
「それならだよ」
まさにというのだ。
「注意しないとな」
「そういうことね」
「特にトイプードルはな」
そのトイプードル、ティーカップよりも少し大きな位のサイズの彼女を見つつ妻に対して話を続けた。
「抜け毛が多いからな」
「それでよね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「本当にな」
「それでなのね」
「それでな」
「その時は病院に連れて行くことね」
「そして診てもらうんだよ」
是非にというのだ。
「若し病気ならな」
「本当に」
「その時はな」
まさにというのだ。
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