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金曜日の朝。駅に行くと、翔琉が待っててくれた。
「おはよう 日曜な 試合も無いねん 逢われへんかぁー?」
「日曜・・・」
「なんや あかんのか?」
「・・・お洗濯、掃除・・・草むしり 言われてんねん」
「なんやねん それっ! 家政婦か?」
「う〜ん・・・ お母さん 働いているからー」
「ほんでも 水澄も学校に行ってるし、クラブも・・・」
「お母さんは、私の為に働いてくれてるし・・・いつも、私の為に・・・お母さんの言いつけには逆らえへん」
「じゃあー こんな風にしか 逢われへんってことか?」
「あのなー 本当は・・・お母さん 翔琉の家にも行ったらあかん 翔琉とも 会うなってー」
「なんやねん それ!」
「あんなぁー 太子女学園に行ってるんやから 男女交際は考えなさいって 特に この辺りの子とは 付き合うなってっ ちゃうねんでー 私は、皆とは仲間やから ず〜っと大切にしたいねんでー」
「へっ ここらの奴等はガラ悪いからってかー お嬢様学校やからなー 水澄は」
「そんなんちゃうと思うけどー お母さん 変わってしもーたんよ でも 私 お母さんには 逆らえないんやー 理由を聞いても はっきり答えてくれへんねん きっと 訳があるんやー そんでも 私は 翔琉のことが好きなんは変わらへんでー いつでも逢おーて居たいモン 皆とも・・・」と、涙が出そうになって
「わかった 泣くなよー まぁ しばらくは こうやって 逢いにくるよー しょーがないよ 俺も水澄に惚れてるからな」
「ありがとう 翔琉 逢える時 なんとか 時間作るようにするから」
別れて、電車が来て乗り込むと、香ちゃんが
「水澄 どーしたん? 眼が赤いよー 彼と喧嘩した?」
「うぅん ちゃうけどなー 私は 悲劇のヒロインやねー」
「何ゆうてんのん そこそこ可愛いし、卓球部の次期エースやって言われてるし・・・素敵な彼氏もおるんやろー ウチからしたら 贅沢やー」
「あのなー 今 香がゆうたん 全部 中途半端なんやー それとぉー そこそこ可愛いってなんやねん!」
「まぁまぁー 可愛いよっ! あとは これからの水澄の努力次第やー なぁ 竹通一真さんって知ってる?」
「えっ ええ まぁ」
「ウチとお母さんが行ってる歯医者さんの息子なんやってな お母さん同士が仲良かってな 彼のお誕生日祝いに、集まってくれないかって 水澄も・・・ どうも、彼は友達居なくって、勿論 彼女も・・・ だから 女の子を集めたいんだって! だから 水澄の話出たらしい 一度 デートしたことあったんだって? じゃぁ 水澄だけでいいんじゃあないって思うんだけどー 我儘な話よねー しょうもない男?」
「あぁー でも
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