第百四十六話 文化祭の準備その十
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「これがね」
「嫌なご時世よね」
留奈も否定せずに答えた。
「本当に」
「それで節約考えてそこにね」
「栄養ね」
「インスタントラーメンだけだとね」
そうであるならというのだ。
「美味しいし保存も利くけれど」
「ラーメンだけだとね」
「栄誉が偏るでしょ」
「それだけだとね」
「だからね」
それでというのだ。
「お野菜も入れるといいけれど」
「そのお野菜は特価で」
「半額のとかね」
「そういうのを買って」
「もやしとかね」
安価で知られるこの野菜もというのだ。
「そういうのを買って」
「お鍋に入れて茹でて」
「沸騰したらね」
「そにラーメンも入れる」
「そこからさらにね」
かな恵は話を続けた。
「三分煮て」
「スープの素を入れる」
「こうしたらね」
「安く済んで栄養もあって」
「すぐに出来るし」
このことも期待出来てというのだ。
「調味料も節約出来るのよ」
「まさに知恵ね」
「さらにいことがあるのよ」
かな恵は微笑んでこうも言った。
「食べた後の洗うのもね」
「お鍋とお箸だから」
「洗剤も節約出来てね」
洗う時に使うこちらもというのだ。
「しかもお鍋とお箸だけだから」
「すぐに終わるわね」
「いいこと尽くめでしょ」
「そうね」
留奈もその通りだと笑顔で応えた。
「節約という意味では」
「そうでしょ、これがね」
「おばさんの知恵ね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「これお母さんに教えてもらったのよ」
「まさにおばさんの知恵ね」
「お母さんの知恵イコール生活の知恵よ」
「そうね、ロシアで言うお婆さんの知恵ね」
「ロシアの子よく言うわね」
「ロシアで生活の知恵っていうと」
留奈はそれはと話した、実際に八条学園にいるロシアからの留学生の子達から何度も聞いている話であるのだ。
「あの国はね」
「お婆さんなのよね」
「何でも名物らしいわね」
「ロシアのね」
「太っていて」
ロシアの老婆はというのだ。
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