暁 〜小説投稿サイト〜
犬と氷
第二章

[8]前話
「それでな」
「それでなのね」
「これから結構家の中で遊ぶだろうな」
「そうね、それじゃあね」
「ふわりの遊び相手になるよな」
「お母さん今日は家にいるし」
 百合子はそれでと答えた。
「だからね」
「じゃあ頼むな」
「そうするわね」
 息子に答えた、そうしてだった。
 仕事に行く息子を見送った、それから暫くしてふわりはケージから出てそうしてであった。そのうえで。
 活発に遊びだした、百合子はそんな彼女と遊んだ。ふわりは慎重に歩いた分家で遊んだのであった。
 そしてだ、よく寝たが。
「ぐっすりか」
「今日のお昼もね」
「よく動いたらな」
「よく寝れるわね」
「それは同じだな」
「人も犬もね」
 家に帰った息子に答えた。
「もうね」
「そうだね」
「食持ちよくね」
「寝ていたんだな」
「ええ、それで夕方には」
 この時はというと。
「氷も溶けていて」
「滑らなくてか」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「いつも通りに元気にね」
「走ってもいたんだな」
「そうだったわ」
 まさにというのだ。
「それでご飯もね」
「よく食ってか」
「また寝てるわ」
「よく動いてよく食ってよく寝る」
 まさにとだ、母は息子に話した。
「犬はそうでないとな」
「そうね、それじゃあ」
「道が凍ってる時は家の中で好きなだけ遊ばせような」
「そうしましょう」
 親子で話した、そうしてだった。
 二人でふわりを見た、見れば今はケージの中で丸くなって気持ちよさそうに寝ている。

犬と氷   完


                   2024・10・23
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ