第二章
[8]前話
「猫も犬もな」
「同じか」
「熱いものを食ったものならな」
そうであるならというのだ。
「本当にな」
「ふわりは食えないから」
「それまで食ったことがないからな」
だからだというのだ。
「どうしてもな」
「そうなんだな」
「ああ、そしてな」
父はさらに話した。
「飲みものだってな」
「同じか」
「これまで熱いもの口にしたことないからな」
「猫舌なんだな」
「ふわりはな、そして多分な」
「他の犬も同じか」
「多分な」
そうだというのだ。
「そこはな」
「そうなんだな」
「熱いもの口にしていないならな」
「生まれた時からか」
「そうなるさ」
こう言うのだった、そしてだった。
洋介はこの話の後でふわりに散歩の後にドッグフードをやった、外は寒かったのでそれでふわりに笑って尋ねた。
「冷たいものでもいいか?」
「ワン?」
ふわりはそう言われて不思議そうに顔を向けて鳴いてきた、それで終わりだった。そうしてドッグフードを美味しそうに食べるのだった。
犬でも猫舌 完
2024・10・23
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