第55話
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だろうと気を使って見逃してあげてれば…………――――――準S級に剣聖がいい歳して何をやっているのかしら?」
「ま、まあ待て!元はと言えばレンがだな…………」
「…………その割にはお前も彼女の提案に意欲的な様子であったが。」
キリカの注意に対してジンは言い訳をし、アリオスは静かな表情でジンに指摘した。
「…………ガキの喧嘩かよ。」
「クスクス、ジンさんもそうだけど”風の剣聖”さんの意外な姿を後でエステル達に教えたらどんな反応をしてくれるのかしらね♪」
「フフ、残念です。最後まで見届けたかったものですが。”飛燕紅児”殿の気当たりも見事でした。」
ジン達の様子を見守っていたヴァンは呆れ、レンはおかしそうに笑い、チョウは若干残念がった後キリカに感心していた。
「――――――解決屋さんは先月ぶりね。ジンに巻き込まれたみたいだけど。レン皇女も先月ぶりだけど…………6年前のような多くの人々に迷惑をかける”お茶会”は控えてもらえないかしら?それとチョウ”社長”…………帝都方面はいいのかしら?」
ヴァン達に近づいたキリカはヴァン達を見回してそれぞれに声をかけた。
「ええ、そちらはチキ殿と二代目支援課に丸投げしてきましたので。」
「サラっと言ってんじゃねえよ…………――――――アンタはアンタで妙な客人を連れてるみたいだが。」
キリカに対して答えたチョウの話に呆れたヴァンはキリカの背後に控えているそれぞれフードを被って顔を隠している怪しげな二組に視線を向けた。
「ああん………?アタシらに文句あんのか?北カルバードの裏解決屋――――――いや、”崑崙流”の落ちこぼれ伝承者が。」
「ったく、相変わらずだな…………」
厳しい表情で自分を睨んで指摘したフードの娘の言葉にヴァンは苦笑し
「まあまあ、セリスさん。すぐにガンつけるのは良くないですよ。いくら表と裏の間でフラフラしている、どこの馬の骨とも知れない人だからって。」
「アンタも相変わらずだな、オイ…………」
「アタシはそこまで言ってねぇぞ…………お前の方がヒデーじゃねえか。」
取りなすようにしながらもヴァンへの痛烈な皮肉を口にするフードの青年の言葉にフードの娘と共に冷や汗をかいたヴァンは疲れた表情で、娘は呆れた表情でそれぞれ青年に指摘した。
「ほう…………?」
「フム…………」
三人のやり取りをチョウとジンはそれぞれ興味ありげな様子で見守っていた。
「いや、それにしても案内してもらった甲斐はありますね。三大拳法の使い手と、かの”大英雄”殿が率いた”伝説の部隊”の参謀にそのかの”大英雄”殿と同じ”八葉”を極めた”剣聖”――――――それにまさか貴方とこんな場所でお目にかか
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