第55話
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……それはまたの機会という事で。」
立ち合いを申し出たフードの男にレンはおかしそうに笑いながら、ヴァンは疲れた表情でそれぞれ指摘し、その様子をチョウは面白そうに見守りながら呟いた。
「「はあああああああっっ…………いざ――――――尋常に勝負!!」」
そして互いに力を溜めたジンとアリオスは宣言をした後戦闘を開始した。ジンとアリオスの立ち合いは凄まじく、二人と比べればヴァンとチョウの立ち合いは児戯のように見える程だった。
「また腕を上げたようだな。準S級…………何故受けない?」
「現役時、S級を断り続けたお前さんにだけは言われる筋合いはないが…………まだ足りんというだけさ…………お前さんをここで止められれば少しは自信がつくというものだがな…………!」
アリオスの問いかけに対して答えたジンは不敵な笑みを浮かべ
「――――――なるほど。ロイド達に続いて、お前も俺を自分の成長の”踏み台”にするという事か。ロイド達が俺という”壁”を超えたように、お前も”壁”を超えられるかその身で試してみるがいい!」
対するアリオスは静かな笑みを浮かべて呟いた後ジンに太刀を向けて宣言し、更に全身に凄まじい闘気を纏い、ジンもアリオスのように全身に凄まじい闘気を纏い始めた。すると二人の凄まじい闘気によって地鳴りが起こり始めた。
「ちょ、まてやオッサン共…………!?」
その様子を見ていたヴァンは表情を引き攣らせて制止の声を上げ
「おいおい…………これって…………」
「…………な、なんかヤバいんじゃ…………逃げ――――――あ、足が動かねえっ!?」
本能で二人の立ち合いによって相当不味い事に陥る事を悟った見物人達だったが、身体自身が感じる恐怖によって足が動かなかった。
「これは止められなさそうですねぇ。」
「フム…………立ち合えて光栄だ。」
「フフ、こんな”お茶会”は初めてね。」
一方チョウやフードの男、レンはそれぞれ呑気そうな様子で二人の立ち合いを見守っていた。
「「はあああああああっ…………!!」」
そして二人が更に闘気を練って互いに攻撃を仕掛けようとしたその時
「――――――いい加減になさい。」
「「ッ…………!?」」
突如響いた女性の”喝”によって驚いた後”喝”を口にした人物へと視線を向けるとキリカが腕を組んで厳しい表情で二人を睨んでいた。
「おや…………」
「あら…………」
「アンタは…………」
キリカの登場にチョウやレンは目を丸くし、ヴァンは驚き
「キリカ…………!」
「…………以外と早かったな。」
ヴァンのようにジンも驚いている中アリオスは静かな表情で呟いた。
「男同士、積もる話でもある
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