第16話 あの事件の裏話です
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やっぱり邪魔に………
「だけどそうだったら邪魔にならない事をすればいい。悩んでいるようだったらお茶を入れてあげたり、肩を揉んであげたり…………小さいことでもいいんだ、それが大人達は嬉しく思うと思うぞ」
妙に説得力のあるエローシュの言葉。
私に出来ること………
どこまで何が出来るか分からない………でもやっぱり!!
「行こうキャロ。私達も手伝おう、私達の出来ることを………」
「うん!!」
そう言って私達は帰り支度を始めました。
「キャロちゃん?ルーちゃん?」
私達の行動が理解できなかったのか、真白ちゃんが不思議そうに私達を見てます。
「ありがとうエローシュ君、私達早退するね」
「えっ!?キャロ!?ルー!?」
夏穂ちゃんが私達を止めようとしましたが、エローシュ君が肩を掴み止めました。
「ごめん、やらなくちゃいけない事があるんだ」
「分かってる、行ってこい!先生には俺達が言っておく!」
「うん、エローシュがね」
「え!?」
「エローシュ、任せた」
「佐助!?」
「エローシュは優しいね、2人の為に身を呈して………」
「えっ!?俺、何されるんですかねエリオさん?」
「伸也君の事は絶対忘れないから………」
「いや、だから何されるの俺!?」
本当にいいお友だちを持ちました………
「ありがとう、みんな!!行ってきます!!」
「エローシュ、今度弁当のおかず取らないから!!」
「普通あげるとかじゃね!?」
そんなエローシュ君の突っ込みを最後に聞いて私達は教室を出ました………
「行ったね………」
真白が2人が出ていった廊下を見て呟く………
「ああ、さてと………」
そう言ってエローシュは歩き出す。
「職員室に行くの?」
「ああ、俺達の担任は結構融通が聞くから許してくれると思うけど、一応約束しちまったしな………」
エローシュがそう言うと夏穂が無言でエローシュの隣に着く。
「あれ?俺が行くんじゃ無いのか?」
「私も行くわよ。1学期のあの時みたいに柏山先生が居たら面倒でしょ?エローシュは意外と大人相手だと熱くなるし………」
「僕も行く。エローシュと夏穂2人共冷静さが無い………」
「まあ佐助には勝てないわよ………」
「お前はもう少し感情を表に出すべきだ」
「………努力する」
「エローシュ、僕も………」
「私も………」
「2人はここに居てくれ。あんまり多く行っても仕方ないし………」
そう言ってエローシュ、夏穂、佐助は教室を出ていった………
「ねえ真白ちゃん、さっき言ってた柏山先生って?」
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