第四幕その十一
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「素直に凄いと思ってね」
「自分もああなりたいと思ってだね」
「お手本にして」
そうしてというのです。
「努力する」
「そうしていくからね」
「オズの国はね」
「皆いい人達ななんだね」
「宝石はどうして宝石になるか」
「磨かれてだからね」
「そう、石がね」
普通のそれがというのです。
「磨かれてね」
「宝石になるね」
「だからね」
そうであるからだというのです。
「人はお互いを見て認め合って」
「そうありたいと思って」
「努力してね」
そうしていってというのです。
「よくなるよ、人もそうで」
「僕達生きものもで」
「誰もがね」
「よくなっていくね」
「そしてものもね」
こちらもというのです。
「造るにしても」
「人が造ったものを素直に凄いって認めて」
「そうしてね」
「その凄いものをだね」
「自分もだよ」
まさにというのです。
「造る、もっといえば」
「その凄いと思った以上のものを造る」
「努力してね」
「そうすることだね」
「そしてよくなっていくんだ」
「その通りですね」
セドリックはかかしの言葉に目を輝かせて頷きました。
「人やものを見てまずは素直に凄いって思って」
「認めてね」
「自分もこうなろうと努力することですね」
「羨まずね」
「何かオズの国にいますと」
セドリックは今はオズの国の住人です、それでこう言うのでした。
「自然と羨むことは」
「なくなるね」
「そうなるって言われています」
「君はそうした気持ちはないね」
「羨んだり妬んだりですね」
「元からね」
「そうですね、僕はそうです」
かかしに実際にと答えました。
「人を羨んだり妬んだり」
「しなくて素直に凄いって認めて」
「自分もそうなりたいと思って」
「努力するね」
「そうします」
「それがいいんだよ」
「そうですね」
「だからね」
それでというのです。
「君はどんどんよくなっているんだ」
「そうですか」
「かつてのラゲドー氏はね」
前のノーム王だったこの人はといいますと。
「ずっと羨んだり妬んだり」
「そうしたことばかりでしたね」
「憎んで嫌ってね」
「よくない人でしたね」
「そうした気持ちばかりで」
そうであってというのです。
「人のいい部分を見てもそうした感情を抱くばかりで」
「自分もそうなろうとはですね」
「全くね」
それこそというのです。
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