第四幕その十
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「誰にも手をかけさせることはないよ」
「それじゃあお互い様だね」
「そうだね」
「こうした人達だから」
ナターシャはそれでと言いました。
「皆好きなのね」
「そうよね」
「かかしさんも樵さんもね」
「オズの国で屈指の人気者だけれど」
「その心もあってだね」
「そうよ、二人共とてもいい人達だから」
二人の一番の友人であるドロシーもお話します。
「人気があるのよ」
「そうですね」
「それは当然ですね」
「とてもいい人達ですから」
「人気者なのも当然ですね」
「オズの国でも」
「そうよ、しかも人気があってもそれを嬉しく思って」
そうであってというのです。
「好きでいてくれる皆の為にもっと頑張ろう」
「そう思いますね」
「お二人共そうですね」
「そうして動かれますね」
「オズの国の人達の為に」
「いつもそうですね」
「そうした二人を見てね」
そうしてと言うドロシーでした。
「私もお手本にしているのよ」
「それを言うと僕もだよ」
「僕だってそうだよ」
かかしも樵もドロシーに言います。
「ドロシーはとても立派だからね」
「とてもいい娘だからね」
「ドロシーの様にしよう」
「そうなろうって思ってね」
そうしてというのです。
「頑張っているよ」
「お手本にしているよ」
「オズマもここにいる臆病ライオンもトトもジャックも魔法使いさんもね」
「皆もだよ」
「そう、オズの国って皆素晴らしい人達だから」
それでと言うトトでした。
「本当にいいお手本になるよ」
「お手本になる人が一杯いたら」
それならと言うかかしでした。
「その人達を皆見てね」
「そうしてだね」
「その素晴らしいところを参考にして」
「何でもやっていくことだね」
「そうして自分を高めていくんだよ」
そうすべきだというのです。
「お互いにね」
「それって確か」
トトはかかしの今の言葉を聞いて言いました。
「切磋琢磨って言うね」
「そうだよ」
かかしはトトにその通りと答えました。
「まさにね」
「そうだよね」
「本当にね」
「だから人もね」
「オズの国ではどんどんよくなるね」
「その人のいいところをありのまま見て」
そうしてというのです。
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