第二章
[8]前話
「今からこの目で見て調べます」
「それじゃあな」
先生も頷いてだった。
皆で学校の理科室に行った、そうしてその骨格模型を展示されているコーナーから出して近くで見た、すると。
「プラスチックだな」
「そうだね」
「只の模型か」
「そうだったんだ」
「こうしたものが本物だったら」
まただ、先生は生徒達に話した。
「本当に大騒ぎだよ」
「そうなんですね」
「実際のところは」
「だから模型ですか」
「本物に見えても」
「じゃあの噂は」
長谷川は自分が信じたそれの話をした。
「本当は違ったんだ」
「そうだ、しかしな」
ここで先生は長谷川達に話した。
「噂が本当かどうか聞いたり調べることはいいことなんだ」
「そうなんですか」
「そうして本当のことを知ることは」
先生は長谷川に真顔で話した。
「いいことだ、だから噂でも興味を持てば」
「それならですか」
「自分で聞いて調べてだ」
「本当かどうか確かめることですね
「本当かと思えば」
そうなればというのだ。
「自分で聞いたり調べる、そのことがな」
「大事なんですね」
「そうだ、今回のことだけじゃなくてな」
「どんなことでもですね」
「聞いたり調べるんだ」
「そして自分で確かめる」
「皆そうするといいんだ」
先生は今度はクラスの生徒全員に話した。
「どんなことでも本当かどうか確かめる、そうしたら嘘も見破れるからな」
「だからですね」
「自分で聞いて調べて」
「本当かどうか確かめるんですね」
「そうするんだ」
先生は言うのだった、長谷川も他の生徒達も頷き。
そうして以後本当なのかと思ったことは聞いて調べる様になった。彼等の一生はデマや嘘に騙されることのないものとなったがそれはこの時にはじまったことであった。
骨格標本の噂 完
2024・10・22
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