第5章
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お母さんの言いつけを守るって訳じゃあないけど、一真さんのこともあって、朝 翔琉と会った時、私は、朝練でもっと早い電車になると思うから 少しの間 会えないのって 言ってしまった。言って 後悔したけど しばらくは、翔琉とのこと見つめ直して、お兄ちゃんが言うように卓球に集中してみようと思ったのだ。
土曜日は練習を終えて、もう1時になっていたけど、私と香ちゃんはお昼ご飯で駅裏のお好み焼き屋さんに来ていた。
「まいったね コーチ 私等に恨みでもあるのかしらー 最近 特に、厳しいね」
「でも 少し前は私 ひとりだったけど 最近は香ちゃんもだから 私は 気が楽」
「なによー 道連れかよー」
「ふふっ でも コーチがしごいてくれてるっ 見込みあるってことでしょ」
「そーなんかなー 確かに、もう 白川若葉ちゃんと岩場花梨《いわばかりん》ちゃんの二人は先輩達にまぎれて練習しているし、他の1年生はまだ素振りさせられているのに、ウチと水澄のふたりだけはコーチとか六角先輩にしごかれているもんなぁー」
「そうよ! お兄ちゃんが言ってたけど この前 入ったばっかりの1年生に そんなに厳しい練習 普通 しない 見込みあるからだよー って」
「そーなんかなー じゃー 頑張って 喰らいついていくかぁー」
「そーだよ 六角先輩も 練習の最後には 辛抱よって 優しく声掛けてくれるヤン」
それから、私は家の近くで髪の毛を思い切って刈り上げとショートヘァにしてもらっていた。前の日、お母さんには切ることを伝えていたのだ。卓球に打ち込んでみると言うのが理由だった。お母さんは、あんまり賛成してないみたいだったけど・・・
日曜日の朝はお兄ちゃんとジョギングに付き合って、帰ってきたら汗だくだったので
「水澄 先に シャワーしろよ」
「ウン あとから お兄ちゃんも来るの?」
「来る? ・・・水澄が出たらな」
「なぁーんだ つまんないなぁー 前は一緒に入ってたんやんかぁー」
「何年前や思ってんねん 今は もう そんなんしてたら ポルノみたいやんかー」
「へぇー へぇー ポルノねぇー 見てるんやー」
「あほっ いや そんなん・・・」
「わぁー 隠さんでもええヤン 健全な男の証拠やー お兄ちゃんでも 女の子の裸見たいんやー 私ではあかんのー?」
「あのなー 妹やないかー」
「そんなん 妹でも他の人でも同んなじやろー 私は お兄ちゃんやったら見せても平気やゆうてるやろーぅ? もう 子供の身体ちゃうでー 私も、お兄ちゃんのん見たら 男の人の勉強になるかもー」
「俺は・・・教科書と同じか!」
「だってさー お母さんも言ってたよ もう 男の人を意識して頭に置いておかなきゃーだめよって
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