第二章
[8]前話
その様にした、するとスペッツィーは二匹と仲よしになってだ。
「ワオン」
「ワンッ」
「ニャア」
一緒に遊んで散歩もする様になった、それぞれのリードを以て散歩をしてだった。
二人は散歩中も仲よく一緒に歩く三匹を見てだ、笑顔で話した。
「いい旅行だったね」
「スペッツィーを助けて出会えて」
「そしてブラウンとブラウンに弟が出来た」
「いい旅行だったわね」
「本当にね」
二人は笑顔で話した、そうして彼等を見て幸せを感じるのだった。
この話をネットで観てだ、ドバイで警官をしているアブドゥル=ハミル口ひげを生やした小柄な中年の警官は同僚に話した。
「俺と似てるな」
「ああ、お前この前の大雨でな」
同僚も応えた。
「ボート漕いで救助活動していたらな」
「この娘保護したからな」
「ナア」
二人の傍にいる白黒の雌猫を見て話した。
「似てるな」
「その娘は車にしがみついていたんだな」
「身体の下半分水に浸かってな」
「あの雨で街が湖みたいになって」
「大変だったけれどな」
それでもというのだ。
「それでもな」
「その娘を助けられたな」
「それで飼い主を探して」
「見付かって連絡してな」
「今から来てくれるよ」
「よかったな」
「全くだ、助けられてよかった」
ハミルは同僚に笑顔で言った。
「猫はムハンマドも大事にしろと言われている」
「そのこともあってな」
「大事にしないといけない」
「そんな生きものだしな」
「助けられてよかった、そしてな」
それでというのだった。
「飼い主の人が来たら」
「引き渡そうな」
「その時が楽しみだよ」
その時はすぐに来た、そしてだった。
「イナンナ、よく無事だった」
「心配したのよ」
「ニャンニャン!」
猫は飼い主達が来ると飛びついた、そして彼等に抱きしめられた。ハミルと同僚はそんな彼女と家族を見て心からよかったと思ったのだった。
水の中から救助 完
2024・10・21
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