第一章
[2]次話
水の中から救助
パトリック=シャワーとココ=ブランエリのカップルはアメリカニューヨーク州からギリシャに旅行に来ていた。シャワーは黒い髪と顎髭と口髭の面長で黒い目の若い男性でブランエリは長い黒髪と奇麗な黒い目の若い女性だ。二人共中背で痩せていて二人でニューヨークでホットドッグ屋で働いている。
二人は今スペツェス島を訪れてだ、そのうえで船で海に出ていたが。
「あれは」
「子猫?」
奇麗な青い海の中にだ。
子猫がいるのを見た、それで二人は即決した。
「助けよう」
「そうしましょう」
「何で海の中に猫がいるかわからないけれど」
「そうしましょう」
二人は即決してだった、そのうえで。
すぐに海に飛び込んでだ、二人で子猫を助けて船に戻った。だが船員はその銀と黒の縞模様の雄の子猫を見つつ二人に言った。
「あの、鮫がいるので」
「ああ、そうだった」
「地中海にもいるわね」
「あまりです」
こう二人に話した。
「入るべきでなかったですか」
「心配でね」
「咄嗟に動いたわ」
「そうですか、ですがその子が助かったことはよかったです」
「ニャア」
船員もこのことはよしとした、そして。
二人はその猫をスペツェス島の海で保護したのでスペッツィーと名付けてだ。地元の動物病院で診察してもらってから旅行の間一緒にいてだ。
「アメリカにも連れて帰ろう」
「せかっく助けたし」
「飛行機にはキャリーバックに入れて乗せて」
「おトイレの用意もしましょう」
二人で話してだ、その様にして。
スペッツィーと一緒に帰国した、そして家に帰ると。
「この子達にどう慣れてもらうか」
「それが問題ね」
「ワン」
「ワンワン」
家にはライトブラウンの犬と黒犬が一匹ずついた、二匹とも大型犬で痩せて耳が垂れている。ライトブラウンの犬をブラウン、黒犬をブラックといいどちらも雄だ。
その二匹を見つつだ、シャワーはブランエリに話した。
「スペッツィーは暫くバスルームで飼って」
「ブラウン、ブラックと分けるのね」
「この子達の毛布を置いてその上で寝てもらって」
そうしてというのだ。
「まずは匂いに慣れてもらって」
「そうしてなのね」
「それからね」
さらに言うのだった。
「鏡越しに対面してもらって」
「そうしてなのね」
「仲よくなれるかどうか」
「見るのね」
「そうしよう」
「それじゃあね」
ブランエリはシャワーの言葉に頷いてだった。
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