第一章
[2]次話
字が汚くても
徳井雪乃は保育園の先生である。
小柄で童顔黒いボブヘアである、スタイルは普通でいつも動きやすい服装で仕事を頑張っている。
仕事がらよく字を描くこともあるが。
「どうにもね」
「駄目ですよね」
「ええ、徳井先生の字はね」
延長の黒田福江は言った、三十代前半で茶色がかった髪の毛を長く伸ばしパーマにしてめりはりの利いた顔をしている。長身でスタイルはグラビアアイドル並である。ただ服はやはり動きやすいもので露出は少ない。
「どうも」
「子供の頃からなんです」
「そうなのね」
「発達障害の一つで」
「ああ、それだとね」
黒田はそれならと応えた。
「発達障害ってそれぞれで」
「何かがあります」
「それで徳井先生はなのね」
「字がです」
「他のことは問題なくて」
「どれだけ練習しても」
それでもというのだ。
「字は」
「そうね、けれど絵は上手よね」
黒田は徳井のこのことを話した。
「大学まで美術部でコンクールはいつも入賞して」
「ですが字は」
「そうよね、才能があるのね」
絵の方はというのだ。
「つまりは、わかったわ」
「わかったわっていいますと」
「徳井先生は字を書くよりもね」
それよりもというのだ。
「絵の方にいってね」
「このお仕事絵を描くことも多いからですね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「字はワープロとかパソコンでね」
「描くんですね」
「そうしてね、今は手で書くより」
それよりもというのだ。
「そっちの方が多い位だし」
「だからですか」
「むしろ徳井先生そっちで書くと速いから」
だからだというのだ。
「それでね」
「そっちで書くことですか」
「そうしてね、あと書いてもね」
手で直接というのだ。
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