暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十七部第三章 港の整備その四十八

[8]前話 [2]次話
「やはりな」
「そこは注意ですね」
「今はどの性病もすぐに完治するが」
 それでもというのだ。
「しかしだ」
「性病は今でも感染するとです」
「厄介だからな」
「しかも感染する」
 感染症即ち伝染病でもあるというのだ。
「だからこそ厄介だからな」
「注意しなければならないです」
「そのことはな、今もな」
「はい、厚生省を通じて注意喚起はしています」
「人口増加はいいが」
「性病が広まることは」
「注意しないといけない」
 ギルフォードは強い声で言った。
「ああした病気は症状が厄介だ」
「そこが問題です」
「エイズもあるが」
「梅毒はむしろエイズより悪質です」
 カミュは梅毒の症状について話した。
「むしろ」
「身体がな」
「ボロボロになっていきます」
「斑点が出てな」
 紫のそれがだ。
「猛烈な痒みに襲われるな」
「そして身体中が腐り」
「膿んでいく」
「鼻が落ち頬が腐り歯が見えて」 
 これが実に恐ろしいとある本に書いてあった。
「毛も抜けてです」
「耳も聞こえなくなりな」
「発狂してです」
「脊髄もやられて動けなくなる」
「そして腐り果てて死にます」
「それが梅毒だ」
「すぐに完治出来てもです」
 これは事実だが、というのだ。
「しかしです」
「それでもだ、放置しているとだ」
「気付かなくても同じです」
「症状は出るからな」
「そして感染していきます」
「子供を増やせとは言った」
 これはとだ、ギルフォードは言った。政策としてそうしているというのだ。
「しかしだ」
「遊ぶことはよくとも」
「そうしたことに気をつけずだ」
「遊んではならないですね」
「どういった遊びにもリクスがある」
 ギルフォードは落ち着いた声で述べた。
「酒も過ぎれは身体を壊す」
「ギャンブルは散財します」
「そして色はな」
 これはというのだ。
「身体を壊すかだ」
「病を得ますね」
「そうだ、リスクのない遊びなぞだ」
「ありませんね」
「何かをすれば必ずそこにリスクがありだ」
「それを受けるものですね」
「どうしてもな、だから遊びに溺れるとな」
 その時はというと。
「身を滅ぼすこともだ」
「ありますね」
「そして実際にだ」
「身を滅ぼした人も多いです」
「酒好きの女好き、ギャンブルが趣味でだ」
 それでというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ