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星河の覇皇
第八十七部第三章 港の整備その四十七

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「今では倫理的にです」
「出来ないからだな」
「言いません」
「そうだな」
「はい、世論は誘導は出来ます」
 それはというのだ、煽動なりしてだ。事実世論を煽動して支持を得た政治家も歴史には実に多い。それはこの時代でも見られる。
「ですが」
「そうして誘導してもな」
「それに飲み込まれてはならず」
 そしてというのだ。
「それにです」
「さらにな」
「はい、誘導した世論でもです」
「無視は出来ないな」
「例え後で自分達に都合が悪くなっても」
「そうだ、私もだ」
 総統であるギルフォードでもというのだ。
「世論はだ」
「無視出来ないですね」
「私はエウロパの為の政策を掲げてだ」
「そうして今ここにおられますね」
「そうだ、だが」
 それでもというのだ。
「私も世論を無視してはだ」
「政治は行えないですね」
「とてもな、私は主権者ではない」
「主権者は国民です」
「主権者に逆らってはだ」
「失脚は確実です」
「そういうことだ、私が国政を進めてだ」
 自分が望むそれをというのだ。
「エウロパをやがて連合を凌駕する国にする為にはな」
「世論を無視出来ないですね」
「国民の意見、考えはな」
「左様ですね」
「少なくとも半数以上かその程度はな」
 それ位はというのだ。
「支持を得ていないとだ」
「国政は担えないですね」
「そうだ」
 だからだというのだ。
「次の選挙で敗れる」
「そうなるので」
「だからだ」 
「世論はですね」
「常に見てだ」
 そうしてというのだ。
「政策を進めている、政策を変えるつもりはないしだ」
「エウロパを発展させ」
「支持を得ている自信はある」
 それは確信と言っていい。
「しかしだ」
「それでもですね」
「世論を無視することは絶対にだ」
「されないですね」
「そしてしない」
 こうカミュに答えた。
「そうする」
「左様ですね」
「それで政策を進める、だが私もプロイセンのあの政策はな」
「人口増加そして国力の発展については」
「いいと考えている」
「性的なタブーを一切取り払った政策は」
「いい、ただしだ」
「一つ問題がありますね」
「性病には気をつけることだ」
 これにはというのだ。
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