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ハッピークローバー
第百四十六話 文化祭の準備その四

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「そう言われると結構ね」
「おばさん要素あるのね」
「そう思ったわ」
「パーマもないし豹柄じゃなくても」
「それでもね」
 そうであってもというのだ。
「結構ね」
「所帯じみてるのね」
「もうどうやりくりするかとか」
 そうしたことをというのだ。
「いつも考えてね」
「世間ずれもしてるのね」
「バーゲンとか特価好きでね」
 そうであってというのだ。
「好きな言葉は速い安い美味しいよ」
「吉野家ね」
「実際昔アルバイトしてたそうよ」
 そうだったというのだ。
「どうもね」
「そうだったのね」
「本当にね」
「おばさんはおばさんなのね」
「お母さんはね」
 こう留奈に話した。
「そう言われたら」
「そうなのね」
「おばさんの面もね」
「あるのね」
「そう思うわ」
「そうなのね、ただ牛丼屋さんでアルバイトしてたの」
「大学時代ね」
 その頃にとだ、かな恵は答えた。
「八条屋ね」
「八条グループの牛丼のチェーン店ね」
「そこでね」
「そうだったのね」
「それで牛丼っていうと」
 チェーン店のそれはというと。
「実際にその三つが売りでしょ」
「早い、安い、美味しいね」
「それでお母さん今もね」
「その三つの言葉が好きなのね」
「飛び付く位ね」
 そこまでというのだ。
「好きなのよ」
「それ実際におばさんよね」
「この三つ好きってね」
「主婦と言うよりね」
「おばさんになるわよね」
「ええ、おばさん本当に大阪のね」
「パーマでも豹柄でもないけれどね」
 かな恵は自分の母のことをさらに話した、彼女にとっては身近の存在であるのでそれだけに話がしやすかった。
「大阪のおばさんよ」
「そうよね」
「飴好きだし」
「ああ、飴ね」
 留奈はその単語にまさにと返した。
「飴はね」
「大阪の女の人の必須よね」
「何でか持ってるわよね」
「そうよね、それでね」
「おばさんもなのね」
「好きでね」
 それでというのだ。
「持ってるのよ」
「いつも」
「それで私にも明男にもね」
 自分の子供達にもというのだ。
「しょっちゅうね」
「出すのね」
「そうなの」 
 そうしてくるというのだ。
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