第一章
[2]次話
闇賭博には用心
徳晃無頼はニュースキャスターである、膨れ上がった顔に細い目に黒髪は縮れている。背は一七二位で太っている。
趣味はギャンブルだ、兎に角だ。
「あの人酷いな」
「最低だな」
「金に汚くて」
「ギャンブルに夢中で」
「しょちゅう散財してな」
「無茶苦茶な生活してるぞ」
周りはそのギャンブル狂に顔を顰めさせていた、普段の発言や態度も酷くだ。
彼をよく言う者はいなかった、そして周りに人はいなかったが。
彼はギャンブルばかりしていった、仕事をしていないならギャンブルの話をするか実際に行っていた。
そんな彼がだ、ある日だった。
その筋の者からだ、こう誘われた。
「へえ、あたるとかい」
「凄いんですよ」
その筋の者は雀荘彼がよく行く店で話した。
「もうルートが」
「そうなんだね」
「それでどうですか?」
こうも言ったのだった。
「今度」
「やるよ」
ギャンブル狂いでモラルもない徳晃はすぐに乗った。
「じゃあ紹介してくれるかな」
「どうぞ」
その筋の者はにやりと笑って応えた、こうしてだった。
徳晃はある店に案内されてそこで様々なギャンブルを楽しんだ、ルートは確かに高く彼にとっては最高だった。
だがその彼を見てだ、職場のテレビ局の同僚達はひそひそと囁いた。
「あの人まさかな」
「違法賭博やってないか?」
「最近変な人とよく一緒にいるし」
「怪しい場所に出入りしているそうだし」
「まさかな」
「そうしてないか?」
こう噂した、そして。
警察にもその話が届いた、それでだった。
「がさ入れするか」
「そうするか」
「あの人つけてな」
「再起違法賭博の取り調べもしようと思っていたし」
「それならな」
「やるか」
内部で話してだった。
そうして彼を密かにマークしてだった。
調べていきそうして遂に店に踏み込んだ、そこで彼ごと違法賭博の店を摘発した。それを受けてだった。
「やっぱりやっていたか」
「モラルのない人だからな」
「それもギャンブル狂いで」
「違法賭博に手を出していたか」
「その筋の人に誘われて」
職場のスタッフ達は誰もが思った。
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